排泄物語

新幹線の下り坂と長い列

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冬の帰省ラッシュで混雑する12月後半の午後3時すぎ、東京から博多へと向かう東海道新幹線の車内でのことだ。車内は家族連れや旅行客で満席になっており、乗車口のデッキ部分まで立ち客で溢れかえるほどの窮屈さだった。私は3人掛けの窓側のシードに座っており、長時間の乗車による退屈と疲れでウトウトとしていた。最初の異変は、新幹線が長いトンネル区間に入り、微かな傾斜と振動を感じた瞬間に訪れた。

下腹部の奥深くで、ツンとした冷たい尿位の針が突き刺さるような感覚を覚えたのだ。乗車前に、寒さを凌ぐためにホームの自販機で購入した冷たい缶コーヒーを一気に飲み干したことが完全に災いした。デッキの化粧室の前にはすでに5人以上の長い行列ができており、新幹線特有の揺れが私の膀胱をさらに刺激した。逃げ場のない超高速の密閉空間という檻の中で、私は一人、猛烈な尿意と対峙することになった。

私はその日、上品なグレーのチェスターコートの下に、薄手のニットワンピース、そして黒のタイツとローファーを穿いていた。髪はハーフアップにまとめていたが、冷や汗がにじんで首筋に髪がべったりと張り付いていた。座席のシートの上で身を捩る両手は緊張と冷えで白くなり、指先が小さく震えていた。顔からは完全に血の気が引き、丁寧に仕上げたファンデーションの下の肌がみるみる青ざめていくのが自分でも分かった。

尿意は波となって容赦なく押し寄せた。第1波が去ったのも束の間、より強暴な第2波が私の下半身を支配し始めた。私はタイツの中で両脚を交差させ、内ももをこれでもかと締め上げた。ローファーのつま先に力を込め、お尻の括約筋を極限まで硬直させた。尿意の波が来るたびに、私は座席の手すりを強く握りしめ、お尻を少し浮かせるようにして腰を捩って耐えた。お腹がズキズキと熱い痛みを放ち、膀胱が決壊寸前の水風船のようになっていた。

「っ、ふぅ……」と、熱く苦しい吐息がこぼれる。隣の席の男性客が、私の微かに震える肩の動きや、不自然に膝をもじもじと動かす様子に気づいて怪訝そうな視線を向けてきた。見てはいけないものを見られているのではないかという恥ざかしさと、破滅の一歩手前のスリルが頭の中で混ざり合い、私の心臓は耳の奥でうるさく脈打っていた。お腹の中で膨張する温かい塊を、紙一枚の厚さの筋肉だけで繋ぎ止めているような恐怖が全身を駆け巡った。

ようやく席を立ち、揺れる車内をデッキの化粧室へと急いだが、列の進みは遅く、順番を待つ間に尿意が決壊しそうになり、デッキの手すりにしがみつきながら内股のまましゃがみ込みそうになった。両手で股間を上から強く圧迫し、がくがくと笑う膝を交差させて耐えた。個室に入り、便座に座って温かいものが一気に解放された瞬間の、全身の脱力感は今でも忘れられない。今でも新幹線の独特の揺れを感じるたび、あの時の冷や汗の冷たさと、股の奥がすくむ恐怖を思い出す。

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