真夏のアトラクショソ待ち
うだるような暑さが続く8月の午後2時前、私は人気の屋外テーマパークのアトラクション待機列にいた。直射日光が容赦なく体温を奪い、周囲には子供たちの歓声やBGMが響き渡っていた。最初の異変は、列に並び始めて40分が経過した頃だった。水分補給のために飲み続けていた冷たいスポーツドリンクが原因で、突然激しい尿意が襲ってきた。
「乗車まであと40分」という看板がはるか前方に見える。列はロープで複雑に区切られており、一度外に出れば、また最初から並び直さなければならない。一緒の友人に迷惑をかけたくないという強い社会的な同調圧力が、私をその場に留まらせた。しかし、私の膀胱はそんな都合を考慮してはくれない。第一波の尿意が引いたのも束の間、すぐにそれを上回る第二波がやってきた。
私はノースリーブの黄色いサマードレスに、レザーのフラットサンダルを履いていた。髪はポニーテールに結んでいたが、冷たひ汗が首筋から背中へとダラダラと流れ落ち、ドレスの背中部分がぐっしょりと張り付いた。顔はメイクが熱さと汗でドロドロに崩れ、おでこに張り付いた髪が痛々しかった。サンダルのつま先に体重をかけ、カカトを交互に上下させて必死に尿意を誤魔化そうと脚を動かした。下腹部に感じるズキズキとした痛みが、限界が近いことを容赦なく告げていた。
「お願いだから、列が早く進んで……」と心の中で念じながら、前方の列の進み具合を何度も確認する。しかし、前には何十人もの人が並んでおり、一歩進むのに数分もかかる。頭の中は、あと何分耐えられるかという秒刻みの計算で埋め尽くされ、友達の楽しげな会話は一切耳に入らなくなっていた。下腹部は破裂寸前のゴム風船のように張り詰め、少しでも力を抜けば一瞬で決壊する状態だった。
ついにアトラクションの建物内に入る手前で、決定的な第三波が襲ってきた。私は思わず「っ……」と息を止め、その場に立ち尽くした。両手でドレスの裾を握りしめ、前を隠すように腰を低く落とす。膝が激しく笑い、内ももを押し付けても尿意を抑えきれない。お腹の奥が熱くなり、目の前が暗くなるほどの切迫感に襲われた。
結局、私は列を離脱し、内股のまま奇妙に腰を回すような歩き方で、園内のトイレへと急いだ。一歩進むたびに尿道が悲鳴を上げ、涙目で顔を歪めながら進む。個室の便座に座り、すべてを放出した瞬間の激しい安堵感。今でも夏のテーマパークの行列を見るたび、あの時の限界の我慢と、お腹の底で感じた震えるような熱さを思い出して胸が疼く。
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※ 掲載されている話は、読者投稿・創作をもとにした読み物(フィクション)です。実在の人物・団体・場所とは一切関係ありません。
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