排泄物語

特急電写での閉鎖地獄

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雪が舞い散る1月の夜8時過ぎ、私は出張帰りに乗車した特急電写の指定席にいた。車内はほぼ満席で、暖房が効いた密室には特有の乾燥した空気が漂っていた。最初の異変は、乗車してから40分ほど経った頃に訪れた。下腹部の奥で、ピリピリとした鋭い尿意が急激に頭をもたげた。

「次の停車駅まであと30分……その前に車内のトイレに行けばいい」と考えたが、すべての個室のランプが使用中の赤を示していた。扉の前には、私と同じように限界を迎えつつある乗客が3人も並んでおり、遅々として進まない状況だった。

私はその日、厚手のグレーのニットワンピースに、ダークグレーのレギンス、黒のレザーブーツを合わせていた。狭い通路で待つ間、足元から忍び寄る冷気と焦りで全身から冷たい汗が噴き出した。ハーフアップにした髪の隙間から汗が首筋を伝い、丁寧に仕上げたファンデーションがヨレていくのを感じた。手すりを握る両手は白くなり、指先がカタカタと震えていた。尿意の第二波が襲うたび、私はレギンスの中で内ももをぎゅっと押し付け合い、ブーツの中でつま先立ちになって膀強への刺激を逃がそうと必死にもじもじと身を捩った。

頭の中は「あと何分で個室が開くか」「もし今ここで漏らしたら……」という最悪の想像で支配されていた。特急電車という密室の檻が、私を精神的に追い詰める。心臓はドラムのように激しく打ち鳴らされ、息を吸うことすら困難になっていた。お腹の中で暴れる尿意は、もはや誤魔化しの利かない第三波に達しており、両手でスカートの上から下腹部を強く押さえ、上体を深く折り曲げて耐えるしかなかった。

恥ずかしさと、破裂寸前の膀胱を必死に抑え込むスリルが頭の中で混ざり合い、耳の奥がカッと熱くなっていく。周囲の乗客に見られているという羞恥心が、余計に尿意を刺激した。

ようやく目の前の個室のランプが青になり、扉が開いた瞬間、私は倒れ込むようにして中に滑り込んだ。便座に座り、温かい水分が勢いよく放出された瞬間の、頭が真っ白になるほどの解放感。今でも電車の発車チャイムを聴くたび、あの時の冷や汗の冷たさと、股の奥がキュンとすくむような恐怖を思い出す。

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