冬の停流所での限界尿位
北風が吹きすさぶ1月の夜7時過ぎ、私は郊外のバス停で運行が大幅に遅れている路線バスを待っていた。雪がチラつく中、足元は冷気で完全に冷え切り、感覚がなくなりかけていた。最初の異変は、待ち始めて20分が経過した頃に訪れた。下腹部の奥深くで、ツンと突き刺すような鋭い尿意が走り抜けた。
「バスが来れば車内は暖かいし、最寄り駅まで15分で着く」と考えたが、渋滞のせいかバスは一向に現れない。周囲にはコンビニや商業施設はなく、逃げ場のない屋外のバス停という社会的状況が私を精神的に追い詰める。
私はその日、厚手のウールコートに、黒いジーンズ、スニーカーを履いていた。寒さによる尿位の第二波が襲うたび、私はジーンズの中で内ももをぎゅっと押し付け合い、スニーカーの中でつま先立ちになって膀胱への刺激を逃がそうと必死にもじもじと身を捩った。額からは冷や汗が噴き出し、冷たい風にさらされて顔が引きつっていた。お腹を抱え込むようにして、両手でスラックスの上から下腹部を強く押さえた。
尿意はもはや限界の we 段階に達しており、少しでも力を抜けばその場に崩れ落ちて漏れ出してしまう状態だった。頭の中は「あと何分でバスが来るか」「もしここで漏らしたら……」という最悪の想像で支配され、心臓は早鐘のように激しく脈打っていた。
ようやくバスのヘッドライトが見えた瞬間、私は安堵のあまり全身の力が抜けそうになった。しかし、その衝撃で尿道に凄まじい圧力がかかり、乗車口のステップを上がることができなくなった。涙目でカバンをお腹に押し当て、すり足のような内股のまま、バスを一本見送って近くの公衆トイレへとヨロヨロと進んだ。便座に座り、温かい水分が勢いよく放出された瞬間の、頭が真っ白になるほどの解放感。今でも寒い冬のバス停で待つたび、あの時の冷や汗の冷たさと、股の奥がキュンとすくむような恐怖を思い出す。
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※ 掲載されている話は、読者投稿・創作をもとにした読み物(フィクション)です。実在の人物・団体・場所とは一切関係ありません。
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