排泄物語

静寂のアートギャラリーの陰影

投稿者: 生成エピソード集(エピソード601〜650)1分で読めます閲覧 1,8174.7(9件)

肌寒い十一月の日曜日、午後三時前の銀座の画廊でのことだ。天井の高い静かな展示室には著名な画家の絵画が飾られ、上品な洋服をまとった鑑賞者たちが静かに作品を見つめていた。室内の暖房は適度に効いていたが、足元から忍び寄る冷気が心地よい静寂を冷やしていた。私は順路に従って作品を鑑賞していた。……その時、一枚の大作の前で不自然な動きを見せる一人の女性が目に入った。

彼女は二十代後半の非常にファッショナブルな女性で、厚手の黒いウールコートに、タイトなレザーのミニスカート、そしてシアーな黒ストッキングにヒールの高い黒ショートブーツを履いていた。髪はエレガントにまとめられ、小さなブランドバッグを提げていた。しかし、彼女の視線は絵画ではなく、床の一点に注がれ、その表情は極限の苦痛を訴えていた。

彼女はコートの裾を両手で強く抱え込むようにし、それを下腹部に強く押し当てていた。ギャラリーの冷気と腹痛による冷や汗が混ざり合い、彼女のアイラインが涙で薄くにじみ、ファンデーションが脂汗でじっとりと浮き上がっているのが見えた。彼女はミニスカートの下で、ストッキングを履いた内ももを激しく擦り合わせ、ブーツのヒールを交互に上下させてお尻の括約筋を極限まで締め付けていた。画廊の静寂の中、お腹の不快な蠕動運動が周囲に聞こえるのではないかという恐怖が、彼女の焦燥を深めているようだった。

「あと少し、この展示を見終えたら……」と、彼女の薄い唇はきつく噛み締められて白く変色していた。便意の波は容赦なく第二波、第三波と押し寄せ、彼女は時折「くっ……」と声を漏らし、上体を深く折り曲げて背中を丸めた。見てはいけないと思いつつも、がくがくと震える彼女の太ももと、お尻をきゅっと絞るようにして耐える姿から目が離せなかった。私の心拍数も跳ね上がり、喉の渇きを覚えた。

ようやく彼女は意を決したように歩き出したが、お尻をかばう極端な内股のまま、這うようにして一階の洗面所の奥の個室へ消えていった。今でも静かな美術館を訪れるたびに、あの時の彼女の限界の表情と、漂っていた切迫した空気感を思い出して胸の奥が熱くなる。

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掲載されている話は、読者投稿・創作をもとにした読み物(フィクション)です。実在の人物・団体・場所とは一切関係ありません。

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