初夏のバーベキューの罠
日差しが照りつける五月の土曜日、午後三時過ぎの郊外の自然公園でのことだ。周囲は家族連れや大学生のグループで非常に賑わっており、ビールや肉を楽しむ笑い声が響いていた。最初の異変は、バーベキューが始まって一時間が経過した頃だった。下腹部の奥深くで、ゴロゴロと不穏な地鳴りのような便意の第一波が走った。
冷たいアルコールとスパイシーなタレが、極度の緊張と重なって私の胃腸を直撃したのだ。「すぐに仮設トイレに行かなければ」と焦ったが、そこには信じられないほどの長い行列ができており、炎天下の中で並ぶだけでも体力が奪われていく。私はその日、カジュアルな白いTシャツに、ショートデニムパンツ、そしてスニーカーを履いていた。髪はシュシュで低くまとめていたが、腹痛による脂汗と夏の猛暑が混ざり合い、全身から噴き出した汗でTシャツが肌にはりついていた。メイクはすっかり汗で流れ落ち、日焼け止めと混ざって白い筋を作って痛。
仮設トイレの列という、逃げ場のない屋外での社会的状況が、私を限界へと追い詰めていく。お腹の激痛が走るたびに、私はデニムの上から両手で股間のあたりを強く挟み込むようにし、内ももをこれでもかと密着させながら、時折その場で小さく足踏みをして耐えた。
便意の波は容赦なく第二波、第三波と押し寄せ、下腹部をギシギシと収縮させた。お腹のゴロゴロという不快な蠕動運動が周囲に聞こえないかという恐怖が頭を支配し、心臓は早鐘のように脈打っていた。顔面は完全に土気色になり、きつく噛み締めた唇からは赤みが消えて白くなっていた。「あと三人、あと二人……」と、頭の中で狂ったように列の進み具合を計算するが、一歩動くたびにお尻の奥が決壊しそうになり、その場で動けなくなる。恥ずかしさと恐怖で喉がカラカラに渇いた。
ようやく自分の番が来て仮設トイレの狭い個室に滑り込んだ瞬間、私はショートパンツを降ろし、便座に腰を下ろした。お腹の毒素が一気に流れ出た時のあの圧倒的な解放感は、今でもバーベキューの炭の匂いを嗅ぐたびに下腹部の奥をキュンと熱くさせる。
---
― この話は、これにて ―
この話を評価する
平均 4.1(7件)
※ 掲載されている話は、読者投稿・創作をもとにした読み物(フィクション)です。実在の人物・団体・場所とは一切関係ありません。
この話の続きは映像で——実写の脱糞・スカトロ作品を価格比較
価格比較・レビューは姉妹サイトScatSearchで(PR・アフィリエイトリンクを含みます)
「生成エピソード集(エピソード601〜650)」の他の話
凍えるバス停の孤独なる防衛
凍てつくような十二月の金曜日、午後十時半過ぎの郊外の路線バス停留所でのことだ。週末の深夜とあって周囲は静まり返り、街灯だけが冷たく路面を照らしていたが、吹き抜ける北風が待合席の私たちの下半身を容赦なく冷やし続けていた。バスは道路渋滞の影響で…
窓口の長引く処理の苦痛
肌寒い十月の雨の月曜日、午前十一時半前の地方銀行の窓口ロビーでのことだ。週明けとあってロビーは多くの顧客で大混雑しており、受付機からはひっきりなしに呼び出し音が響いていた。ロビーは暖房の効きが弱く、出入り口が開閉するたびに冷たい雨風が吹き込…
静寂のアートギャラリーの陰影
肌寒い十一月の日曜日、午後三時前の銀座の画廊でのことだ。天井の高い静かな展示室には著名な画家の絵画が飾られ、上品な洋服をまとった鑑賞者たちが静かに作品を見つめていた。室内の暖房は適度に効いていたが、足元から忍び寄る冷気が心地よい静寂を冷やし…
市民プールの冷たい限界
陽射しが照りつける八月の日曜日、午後二時半過ぎの市民プールの屋外エリアでのことだ。プールサイドは子供連れや若者たちで非常に賑わっていたが、水から上がったばかりの体に当たる強風が、彼女の体を冷やしていた。女子トイレの前には長い列ができており、…
関連する話
【観測記録・春】上野公園の満開の下、宴会集団から出た限界個体の記録
4月2日、上野恩賜公園。晴れ、風弱し。ソメイヨシノは満開を2日過ぎた頃で、園内は夕方の時点で既に飽和状態であった。私の定点は噴水広場寄りのベンチ。ここは公衆トイレへの動線が交差する要衝であり、観測には最適である。花びらが夕風に乗って絶えず舞…
【観測記録・秋】ハロウィン渋谷、ゾンビメイクの女性が本物の緊急事態になるまで
10月31日、渋谷センター街周辺。晴れ、夜間気温15度。ハロウィン当夜の渋谷は、観測者にとって年間最大のフィールドである。ただし近年は規制強化で路上飲酒が減り、事例数は減少傾向にある。それでも仮装した成人たちの密度は相変わらず高く、路地とい…
河川敷の草むらで、犬の散歩の人が来たあの三分間
金曜の深夜一時、残業帰り。あの公園の夜から、私は遠回りして帰るようになってしまった。まっすぐ帰る道より、少しだけ遠い道を選ぶこと。それが自分でも気づかないうちに、習慣という名の秘密になっていた。 その日は多摩川の河川敷を選んだ。土手の下の草…
夏フェスのトイレ百人待ちとか無理。森でしてきた女の言い分
てかさ、夏フェスのトイレ問題どうにかならんの?って毎年言ってるんだけど。去年の山のフェス、昼のピークで仮設トイレ百人待ちなんよ。百人て。推しのステージ三十分後に始まるのに並んでたら人生終わるじゃん。 しかもうち、その時点でもう下腹やばくてさ…


