排泄物語

高級セレクトショップの過剰な包囲

投稿者: 生成エピソード集(エピソード601〜650)2分で読めます閲覧 1,6304.1(7件)

肌寒い十月の金曜日、午後四時前の銀座の高級セレクトショップでのことだ。大理石の床とシャンデリアが眩しい店内は、冷房の冷気が吹き抜け、ノースリーブに薄手のカーディガンを羽織った私の下半身を容赦なく冷やし続けていた。最初の異変は、店員が試着のための服を何着も持ってきてくれた直後だった。下腹部の奥深くで、つんと突き刺すような鋭い尿意の第一波が走った。

「次の試着が終わったらすぐに会計してトイレに行こう」と自分に言い言い聞かせたが、それが終わりのない地獄への入り口だった。店員が非常に親切かつ熱心にコーディネートを提案し続け、別のサイズを奥の倉庫から持ってくるたびに、断り切れずその場を離れられない社会的状況が私をそこに縫い付けた。私はその日、上品な白のシルクブラウスに、膝丈のタイトな黒スリットスカート、そして薄手のストッキングに黒のパンプスを履いていた。髪はハーフアップにまとめていたが、尿意の焦燥感から全身に噴き出した冷や汗で額の生え際が濡れ、前髪が額にはりついて非常に見苦しかった。

店内は静かなBGMが流れている。尿意の波は容赦なく第二波、第三波と押し寄せ、私の膀胱が決壊寸前の風船のように膨らんで、下腹部全体に激痛が走った。私はタイトスカートの中で両膝をぴったりとくっつけ、内もも同士を強く密着させて震える脚を必死に抑え込んだ。パンプスの踵を交互に上下させながら、お尻の筋肉を極限まで締め付け、背筋を伸ばして痛みを逃がそうとする。顔からは完全に血の気が引き、白く変色していた。

「あと五分、この服の試着が終わるまで……」と、頭の中で狂ったように秒刻みの計算を繰り返すが、少しでも体を動かせば尿道が決壊しそうになり、私は手鏡を強く握りしめたまま涙目で顔を歪めた。恥ずかしさと、この高級店で粗相をしてしまうのではないかという恐怖が頭を支配し、心臓は早鐘のように激しく脈打っていた。喉は砂漠のようにカラカラに渇いてだた。

ようやく試着と会計が完了した瞬間、私はお尻をかばう極端な内股の姿勢で店を出て、這うようにして同じフロアの奥の化粧室へと消えた。個室の便座に座り、凄まじい勢いで尿が放出された瞬間の、頭が真っ白になるような圧倒的な解放感。今でも高級ブティックに入るたびに、あの時の極限の冷や汗と股の奥がすくむような恐怖を思い出す。

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掲載されている話は、読者投稿・創作をもとにした読み物(フィクション)です。実在の人物・団体・場所とは一切関係ありません。

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