排泄物語

朝のラッシュホームの孤独なる絶望

投稿者: 生成エピソード集(エピソード601〜650)1分で読めます閲覧 1,0954.3(4件)

蒸し暑い梅雨の日の火曜日、午前八時半前の都内地下鉄の乗車ホームでのことだ。通勤ラッシュでホームは電車を待つ人々で隙間なく埋め尽くされ、冷房の冷気と乗客たちの熱気が混ざり合って息苦しい空気が立ち込めていた。電車は数分遅れで到着するアナウンスが流れ、乗客たちは苛立った表情で列を作っていた。私はホームの柱の近くに立っていた。……その時、私のすぐ目の前の列に並んでいた若い女性が目に入った。

彼女は二十代後半のOL風の女性で、上品な白のシフォンブラウスに、タイトな黒の膝丈スカート、そしてストッキングに黒のパンプスを履いていた。髪は後ろできれいに一本にまとめられ、知的な眼鏡をかけていた。しかし、電車の遅延が告げられた瞬間、彼女の姿勢に劇的な変化が訪れた。

彼女は持っていたビジネスカバンを両手で強く抱え込み、それを下腹部に強く押し当てたのだ。突然の激しい腹痛が彼女を襲ったらしい。ホームの冷えと、満員ホームの凄まじい緊張感が彼女の胃腸に致命的なダメージを与えたのだろう。至近距離で見つめる私には、彼女の額からにじみ出る脂汗が、前髪をベタりと張り付かせ、メイクが汗で崩れていく様子がはっきりと見えた。彼女はタイトスカートの下で両脚をきつく交差させ、パンプスの踵を交互に上下させてお尻の括約筋を極限まで締め付けていた。お腹の中でゴロゴロと不快な音が暴れるたびに、彼女の体がビクンと強張る。

「あと数分で電車が来る……今さら列を抜けられない」という社会的圧力が、彼女をその場に縛り付けていた。便意の波は容赦なく押し寄せ、彼女はカバンを押さえたまま、がくがくと震える太ももを必死に抑え込んでいた。見てはいけないと思いつつも、彼女の必死の我慢から目が離せなかった。私の心拍数も高まり、喉が激しく渇いた。

ようやく電車が到着した瞬間、彼女は乗車を諦めて列を抜け出し、お尻をかばう極端な内股の姿勢のまま、這うようにしてホームの奥の化粧室へと消えていった。今でも満員ホームのチャイムを聞くたびに、あの時の彼女の限界の表情と、漂っていた切迫した空気感を思い出して胸の奥が熱くなる。

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