排泄物語

座敷会食の静かなる影

投稿者: 生成エピソード集(エピソード651〜700)1分で読めます閲覧 4474.3(4件)

雪が舞い散る1月の週末、午後7時過ぎの京都にある老舗川魚料理店の座敷でのことだ。個室の座敷には会社の上司や取引先の人々が並び、暖房が効いた室内で豪華なコース料理やお酒を囲んでいた。私は廊下に出て追加のドリンクを用意しようとしていた。……その時、個室のすぐ外の廊下の隅で立ち往生している後輩の有香さんが目に入った。

年齢は20代半ばの落ち着いた女性。お洒落なオフィスカジュアルとして、上品なグレーのタイトなリブニットワンピに、黒のシアーストッキング、そしてパンプスを履いていた。髪は綺麗にハーフアップにまとめられていた。しかし、取引先の長い挨拶が続く中、彼女の様子に明らかな変調が生じ始めた。

彼女はバッグを両手でギュッと握りしめ、それを下腹部に強く押し当てるようにし始めたのだ。さらに、ストッキングを履いた両膝をぴったりとくっつけ、内ももを激しく擦り合わせるような仕草を繰り返した。お正月の冷え込みと、何度も注がれたビールが、彼女の膀胱を急激に刺激したのだろう。綺麗に施されたメイクの隙間から、冷や汗がにじみ出て、こめかみのあたりを濡らしていくのが至近距離で見えた。

取引先の人々が賑やかに話す声が響く中、彼女は次の瞬間、下腹部を襲った激しい尿意の波に耐えかねて、彼女はビクンと全身を強張らせてその場に固まってしまった。

ワンピースの裾ががくがくと震える太ももの動きに合わせて不自然に揺れ、パンプスのつま先が激しく擦り合わされている。両手でバッグを股間に強く押し付け、顔を真っ赤にして涙を浮かべている姿は、見てはいけないと思うのに目が離せなかった。私の心臓はうるさく鼓動を刻み、喉の渇きを覚えた。彼女は自分の膀胱の限界と、周囲の乗客たちに気づかれる恐怖との狭間で、必死に耐えていた。

しばらくして、個室のドアを開けて彼女はすり足のような不自然な足取りで、逃げるように化粧室へと消えていった。今でも老舗割烹の和室を見るたび、あの時の彼女の限界の震えを思い出して胸がゾクゾクと熱くなる。

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掲載されている話は、読者投稿・創作をもとにした読み物(フィクション)です。実在の人物・団体・場所とは一切関係ありません。

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