排泄物語

春の動物園の長い列

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ぽかぽかと暖かい4月の日曜日、午後1時前の都内の恩賜動物園でのことだ。桜のシーズンと重なり、園内は親子連れやカップルで大混雑しており、人気アトラクションの前には長い列ができていた。私は広場のベンチに腰掛けて缶コーヒーを飲んでいたが、その時、ソフトクリームの売店の前に並んでいる女性の様子が明らかにおかしいことに気づいた。

年齢は20代後半の、お洒落なデート服を着た女性。薄いピンクのニットカーディガンに、白の細かいプリーツが入ったロングスカート、そして素足にローヒールのエナメルパンプスを履いていた。髪はきれいにハーフアップにまとめられていた。しかし、並び始めてから20分が経過した頃、彼女は何度もパンプスの踵を上下させ、両手でバッグを股間のあたりに強く押し当て始めたのだ。

彼女の顔はみるみる土気色になり、額や首元からは大粒の汗が流れ落ちていた。汗でファンデーションがヨレており、眉間に深くしわを寄せて唇をきつく噛み締めている。彼女はロングスカートの中で両足をぴったりとくっつけ、内ももを激しく擦り合わせながら、全身を小刻みに震わせていた。尿意の波が押し寄せるたび、彼女は目を固く閉じ、奥歯を噛み締め、細い首の筋を張らせて「はぅ……っ」と熱い息を漏らしていた。バッグを握りしめる手の指先は真っ白に強張り、爪が食い込むほどだった。

大混雑の動物園という、周囲に他人の目がある逃げ場のない社会的状況が、彼女を精神的にも肉体的にも極限へと追い詰めていた。隣には彼氏らしき男性が並んでおり、恥ずかしさから自分の状況を伝えることができず、彼女は絶望に耐えていた。

私は彼女の限界に達した太ももの震えと、スカートの裾が不自然に揺れる動きから目が離せなくなっていた。見てはいけないと思うのに、彼女が尿意の激痛でビクンと全身を強張らせる瞬間、私の心拍数は跳ね上がり、喉の渇きを覚えた。

ようやく彼女は列を抜け出し、極端な内股のすり足でトイレへと向かい始めた。しかし、一歩を踏み出す衝撃で限界に達したのか、その場でビクンと全身を強張らせて動けなくなった。涙目でカバンをお腹に強く押し当て、がくがくと震える膝を内側に折り曲げ、すり足のような奇妙な歩幅でトイレへと消えていった。今でも動物園の混雑を見るたび、あの時の彼女の限界の震えと、必死に耐える表情を思い出して胸が熱くなる。

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