夏合宿の朝ランで見ちゃいけない現場に遭遇したんです
夏合宿は長野の山の方の宿でやるんですけど、朝6時から周辺の山道をランニングするのが恒例なんです!マネージャーの私は自転車で伴走して、給水ポイントで待つ係でした。その朝の空気、本当に清々しくて、ラッパのような鳥の声が心地よかったのに、その後の風景がその全てを上書きすることになってしまった。
あの朝、コースの折り返し地点に先回りしようとして、いつもと違う細い林道をショートカットしたんですね。朝もやが山道にうっすら残ってて、鳥の声だけが響いてました。霧の向こうに、緑のシルエットがぼんやりと見えるような状況でした。そしたら、カーブを曲がった先の茂みの手前に、うちの部の2年生の女子部員(いつも練習には一番乗りで来る真面目な子です)がしゃがんでたんです。最初は靴ひもかと思ったんです。でも自転車で近づいたら、明らかに違いました。ジャージが膝まで下がってて、完全に真っ最中だったんです!
彼女、宿の朝ごはんの前に必ずお腹が動くタイプらしくて、その日はスタート直後に限界が来ちゃったみたいで。肩がびくっと震えて、顔は真っ赤になってました。その瞬間、彼女は自転車の音に反応しました。目が合って、その瞬間の彼女の表情は、驚愕から絶望へ一瞬で移行しました。
私に気付いた瞬間の「見るなあああ」っていう叫び、山にこだましてました。その叫びの中には、羞恥と、そして奇妙な解放感が混在していたのだと思うわ。周囲の山々もその叫びに応えるように、谷間で共鳴していました。私は無言で自転車のスピード上げて通過しました。それしかないじゃないですか!ペダルをこぎながら、決して後ろを振り返らないようにするのが精一杯でした。
その後、彼女とは1週間くらい目が合わせられなかったんですけど、今では「山の忍者」っていうあだ名で部に定着してます。本人も最近は自分からネタにしてるんで、たぶんもう大丈夫なんです!朝ランのコースに簡易トイレの場所を組み込むのは、あれから私の仕事になりました。あの朝もやの匂いと彼女の叫び声、今でも合宿シーズンになるとセットで思い出しちゃうんです。自転車のペダルを漕ぎながら振り返らないようにするのが精一杯だったあの数秒間は、マネージャー人生で一番心臓に悪かった瞬間かもしれません!その後、彼女が立ち直る過程を見守ることで、人間の適応力と回復力の素晴らしさも学びました。
― この話は、これにて ―
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※ 掲載されている話は、読者投稿・創作をもとにした読み物(フィクション)です。実在の人物・団体・場所とは一切関係ありません。
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