排泄物語

秋の果物狩り農園と大行列の仮設トイレ

投稿者: 屋外シチュエーション・エピソード集(外)パート42分で読めます閲覧 1,0583.4(5件)

秋晴れの10月の午後1時半頃、郊外の緩やかな丘陵にあるブドウ農園でのことだ。気温は18度前後と過ごしやすく、多くの観光客がブドウ狩りを楽しんでいた。私はベンチに腰掛け、のんびりと農園の風景を眺めていた。……その時、少し離れた巨木の下で立ちすくんでいた女性が目に入った。

年齢は30代前半の上品な奥様風。ベージュのニットに、ロングのチェック柄フレアスカート。足元は歩きやすいローファーを履いていた。髪は後ろで上品にまとめられ、ブランドのハンドバッグを腕にかけていた。最初はお土産用のブドウを選んでいたが、突然お腹を抱えるようにして動きを止めた。

彼女の様子がおかしいのはすぐに分かった。 両脚をぴったりと揃え、ローファーのつま先に力を入れながら、内ももを激しく擦り合わせるようにしてもじもじしているのだ。 冷たい風が吹き抜ける中、試食のブドウを多く食べたことで、急激な尿意を引き起こしたようだった。 顔からは血の気が引き、焦燥感で表情が強張っている。手は無意識にハンドバッグの上から下腹部を強く押さえ込んでいた。

農園 of 受付にある簡易トイレは2台しかなく、そこには大勢 of 観光客による長い列ができていた。その絶望的な状況が、彼女を精神的にさらに追い詰めているようだった。 見てはいけないと思つつも(思いつつも)、彼女のスカートの下の震える脚と、漏れそうなのを必死で耐える不自然な前屈みの姿勢から目が離せなくなり、私の心臓はドクンと跳ね上がった。

尿意の第ニ波が彼女を直撃した。 「うぅ……」と喉の奥で押し殺したような吐息が聞こえ、彼女はローファーの踵をカタカタと地面に打ち付けながら、お尻の筋肉を極限まで締め付けている。 旦那様らしき男性が心配して声をかけるが、彼女は涙目で首を振るのが精一杯で、言葉を返す余裕すら失っているようだった。

ついに我慢の限界を迎えたのか、彼女は同行者の制思(制止)を振り切るようにして歩き出し、お尻をかばうように極端な内股のまま、農園の奥にある防風林 of 影へと長る(這う)ようにして駆けていった。 今でも秋のブドウ園を訪れるたび、あの時の彼女の限界の表情と、林の中に消えていった必死の後ろ姿を思い出して胸がキュンとする。

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掲載されている話は、読者投稿・創作をもとにした読み物(フィクション)です。実在の人物・団体・場所とは一切関係ありません。

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