放課後の三者面談の順番待ち
12月の木曜日、午後4時半を過ぎて薄暗くなった高校の廊下でのことだ。私は自分の三者面談の順番を待つため、廊下の長椅子に座っていた。 ……その時、私の二つ隣の席に座っていた女子生徒が目に入った。
年齢は17歳、高校2年生。リボンをきっちりと結んだブレザー制服。髪はハーフアップに綺麗にまとめられ、足元は黒のストッキングにローファーを履いていた。 前の生徒の面談が長引く中、彼女の様子が急変した。
もじもじと足元を不自然に動かしているのだ。 彼女は自分の両膝をぴったりとくっつけたまま、交互に踵を上げて足踏みを繰り返している。 廊下を渡る冷たい風が彼女の膀胱を刺激しているのだろう。顔からは完全に血の気が引き、額にはじわりと冷たい汗がにじんでいる。間違いない、彼女は猛烈な尿意と戦っている。
親と教師がいる面談の待機列で、席を外してトイレに行くのは恥ずかしいのだろう。 見てはいけないと思いつつも、彼女のタイトな太ももの強張りと、時折ハァと漏れる苦しげな吐息に私の心臓はうるさく鼓動を刻んだ。 尿意の波がさらに強まる。
彼女はついに背もたれから体を離し、下腹部を両手で強く押さえるようにして前かがみになった。 「うっ……」 かすかな衣擦れの音とともに、彼女の呼吸が一段と荒くなるのが静かな廊下に響いた。 前の生徒が出てきて彼女の名前が呼ばれた瞬間、彼女は立ち上がることができず、両手で前を押さえながら、すり足のような不自然な歩き方で廊下のトイレへと消えていった。
今でも冬の静まり返った廊下を通るたび、あの時の彼女の限界の表情と、私の胸を焦がしたあの日の密やかな高揚感が蘇る。
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