証明書発行機の長い行列
初夏の強い日差しが照りつける6月の午前11時過ぎ、大学の事務センターの前でのことだ。私は就活に必要な証明書を発行するため、自動発行機の長い行列に並んでいた。 周囲は就活スーツを着た学生たちで混雑しており、機械の電子音が響き渡っていた。 最初の異変は、列に並び始めてすぐに訪れた、下腹部をギューッと締め付ける尿意だった。
「発行機の順番が来るまであと5分。そこまで我慢してトイレに行こう」 しかし、それが最悪の選択だった。 冷房の効きすぎたロビーの風が足元を直撃し、私の膀胱を容赦なく冷やした。 水分を直前に多く取っていたことも災いし、尿意は小康状態を挟むことなく、より強い第2波となって下腹部を激しく締め付けた。
「やばい、本当に漏れるかもしれない……」 全身から冷たい汗が吹き出し、背中にはゾクゾクと鳥肌が立つ。 周囲は就活生で混雑しており、列を抜ければまた最初から並び直しになるという状況が私を拘束していた。 私は黒のタイトスカトの下で両脚をきつく交差させ、内ももをぎゅっと擦り合わせることで必死に耐えた。
括約筋を極限まで締め、頭の中で「早く私の番が来て」と祈り続けた。 膀胱が限界まで膨らみ、破裂寸前の水球を必精に筋肉の栓で抑えているような感覚だ。 漏らしそうな恥ずかしさと、極限状態で限界を堪えるスリルに、頭の芯がジーンと痺れる感覚が混ざり合った。
ついに証明書を発行し終えた瞬間、私は書類をカバンに押し込み、両手で前を押さえながら、おぼつかない足取りで近くのトイレへと駆け込んだ。 個室に入って便座に腰を下ろし、一気に温かいものが解放された瞬間の、あのとろけるような快感。
今でも就活スーツを着てロビーを通るたび、あの時の冷や汗と、限界の尿意に震えていた股の奥の痛みを思い出す。
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※ 掲載されている話は、読者投稿・創作をもとにした読み物(フィクション)です。実在の人物・団体・場所とは一切関係ありません。
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