高等数学の連続講義
木枯らしが吹く11月の水曜日の午後3時前、大学の理学部講堂でのことだ。私は単位がかかった高等数学の2コマ連続講義に出席し、傾斜のある机に向かって数式と格闘していた。 最初の異変は、2コマ目の講義が始まって15分ほど経った頃、下腹部にツンと走った尿意だった。
「講義が終わるまであと1時間近くある。低く耐えられるはず」 しかし、それが大きな間違いだった。 窓際の席から冷たい隙間風が足元を通り抜け、私の薄手のスカトとタイツを急激に冷やしていった。 小康状態だった尿意は、誤魔化しの利かない第2波となって下腹部を激しく締め付けた。
静まり返った講堂内で席を立ち、ガタガタと音を立てて退出するのは、大勢の受講生と教授の注目を浴びるため、女子大生として耐え難い恥ずかしさだった。 「絶対に漏らすわけにはいかない……」 私は机の下で両脚を限界まできつく交差させ、内ももをぎゅっと擦り合わせた。 全身から冷たい汗が吹き出し、背中にはゾクゾクと鳥肌が立つ。括約筋を極限まで締めながら、黒板の文字を見つめた。
尿意の第3波が襲ってきたとき、私は思わず腰を少し浮かせ、机にしがみつくようにして体を強張らせた。 膀胱が破裂寸前の水風船のようになり、少しでも力を抜けば決壊してしまいそうな極限のスリルに、脳の芯が痺れるのを感じた。
講義終了を告げるチャイムが鳴った瞬間、私は答案用紙を裏返し、両手で前を押さえながら内股のまま廊下のトイレへと急いで消えていった。 便座に腰を下ろし、一気に温かいものが解放された瞬間の、あのとろけるような快感。
今でも黒板の数式を見るたび、あの時の冷や汗と、股の奥がキュンとした限界の我慢を思い出す。
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