サークル部室棟の寒風と遭遇
凍てつくような1月の放課後、午後5時過ぎのサークル部室棟でのことだ。私は部室の戸締まりを終え、誰もいない静まり返った廊下を歩いていた。 廊下の窓ガラスが風でガタガタと揺れ、足元から冷気が這い上がってきていた。 ……その時、廊下の突き当たりにある手洗い場の陰でもじもじしている女子生徒が目に入った。
年齢は18歳の高校3年生、活発なテニス部に所属しているショートヘアの女性だ。制服のプリーツスカトの下に黒いジャージのズボンを穿いていた。 彼女が手洗い台の陰で立ち止まった瞬間、その様子が明らかに尋常ではないことに気づいた。
彼女は両脚をぴたりとくっつけ、内ももをこれでもかと擦り合わせながら、交互に足元を揺らしていた。 ジャージの上から下腹部をぎゅっと両手で押さえ、顔を俯かせてきつく目を閉じている。 白い首筋には冷たい汗がにじみ、時折「はぅ……」と小さく漏れる苦しげな吐息が静かな廊下に響いていた。 間違いいない、彼女は急激な尿意と戦っている。
部活の冬合宿の打ち合わせが長引き、トイレに行くタイミングを失ったまま帰宅時間が過ぎてしまったのだろう。 見てはいけないと思いつつも、彼女の膝の小刻みな震えや、時折漏れる吐息に私の心臓はドクドクと早く脈打った。 尿意の第2波が彼女を襲う。
彼女はついにその場にしゃがみ込み、両膝を密着させて身を丸めた。 少しして個室のドアが開いた瞬間、彼女は這うような内股の歩き方でトイレへと急いで消えていった。
今でも冬のサークル棟の冷たい匂いを嗅ぐたび、あの時の彼女の限界の背中と、私の胸を焦がしたあの日の密やかな高揚感が蘇る。
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※ 掲載されている話は、読者投稿・創作をもとにした読み物(フィクション)です。実在の人物・団体・場所とは一切関係ありません。
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