大講堂の夕方の特別講座
冷たい雨が降り続く11月の土曜日の午後2時、大学の大講堂でのことだ。私は学外から著名な講師を招いて行われた公開講座に参加し、後方の席から壇上を眺めていた。 講堂内は暖房が効いていたが、冷たい雨のせいで空気は湿っぽく、満員の受講生たちが静かに耳を傾けていた。 ……その時、私の二つ斜め前の席に座っていた女子大生が目に入った。
年齢は20歳くらい、明るい茶髪を後ろでポニーテールにした女性だ。白いセーターに黒のタイトスカトを穿き、足元は黒のタイツにブーツを合わせていた。 講義が始まって1時間が経過した頃、彼女の様子が急変した。
彼女は椅子の上で、両脚を何度も組み替えたり、内ももをきつく擦り合わせたりし始めたのだ。 膝を極限まで密着させ、ブーツ of 踵を小さく床に打ち付けるようにして震わせている。 顔からは血の気が引き、額から流れる汗が綺麗にメイクされた顔を濡らしていた。 間違いない、彼女は激しい尿意と戦っている。
この満席の会場で、列の真ん中の席から人をかき分けて途中退出することは、講義中の静寂もあって極めて決断しづらい状況なのだろう。 見てはいけないと思つつも、彼女のタイトなスカートがもじもじと波打つ様子や、時折漏れる苦しげな吐息に私の心臓はドクドクと早く脈打った。 尿意の第2波が彼女を襲う。
彼女はついに配布されたレポトを握りしめ、お腹を押し当てるように前かがみになり、両腿をこれでもかと擦り合わせた。 講義が終了した瞬間、彼女は挙手を待たず、両手で前を押さえながらすり足の姿勢で周囲に謝りつつ、ホールの出口へと急いで消えていった。
今でも大講義室のざわざわとした声を聞くたび、あの時の彼女の限界の表情と、私の胸を焦がしたあの日の密やかな高揚感が蘇る。
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※ 掲載されている話は、読者投稿・創作をもとにした読み物(フィクション)です。実在の人物・団体・場所とは一切関係ありません。
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