排泄物語

東名高速の逃げ場なき渋滞

投稿者: 生成エピソード集(エピソード201〜250)2分で読めます閲覧 5873.3(3件)

冷たい秋雨が降る11月の午後2時過ぎ、私は地方からの帰路にある高速バスの車内にいた。事故による大渋滞のため、バスは高速道路の上で完全に停止し、ノロノロ運転を繰り返していた。車内の暖房は効きすぎており、乗客たちの体温も相まって息苦しい空気だった。最初の異変は、渋滞に巻き込まれてから1時間が経過した頃、下腹部の奥底でゴロゴロと鳴った激しい腹痛だった。昼食に食べた油っこいラーメンが、急激に私の胃腸を刺激し始めたのだ。

私はその日、オレンジ色の長袖カーディガンに、ベージュのコットンパンツ、そして脱ぎ履きのしやすいスリッポンシューズを履いていた。髪は後ろでゆるいお団子にまとめていたが、腹痛による冷や汗で額の生え際が濡れ、前髪が額にはりついてしまった。車内にトイレは設置されておらず、次のサービスエリアまであと1時間以上かかるという車内アナウンスに、私の顔からは完全に血の気が引いた。周囲は静まり返っており、ここで運転手に腹痛を訴えてバスを止めさせることは極めて不名誉なことだった。この社会的責任感が、私をシートにシートベルトを締めたまま縫い止めていた。

私はシートベルトを締めたまま、下腹部を両手で強く押さえ込み、上体を前かがみに折り曲げた。パンツの中で両脚を交差させ、お尻の括約筋を極限まで締め上げて便意を散らそうと必死だった。 「お願い、早く進んで……」 運行情報を何度も確認しながら、脳内で時間を必死に逆算したが、渋滞は一向に解消しない。便意の第二波は容赦なく押し寄せ、下腹部に鋭い激痛が走るたびに、全身から脂汗が噴き出して衣服を濡らした。

便意の第三波が襲ったとき、あまりの激痛に私はシートの上で身を捩り、小さく「うっ……」と声を漏らした。顔面は土気色になり、きつく噛み締めた唇からは赤みが消えていた。恥ずかしさと、車内で今にも決壊してしまいそうだという恐怖が頭を真っ白に染め上げ、心臓は激しく脈打っていた。 バスがようやく最寄りの非常駐車帯に滑り込み、運転手に断って外のトイレへ駆け込んだ瞬間の解放感。今でも高速道路の渋滞を見るたび、あの時の冷や汗と股の奥がすくむような恐怖を思い出す。

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