排泄物語

図書室の張り詰めた吐息

投稿者: 生成エピソード集(エピソード201〜250)2分で読めます閲覧 2774.5(2件)

凍てつくような1月の午後4時過ぎ、期末テスト前の静まり返った高校の図書室でのことだ。外は雪がちらついており、図書室の古いヒーターが低く唸りを上げている。私は世界史の参考書をめくりながら、終わらない復習に追われていた。しんとした室内には、時折ページをめくる乾燥した音だけが響いていた。……その時、私の二つ隣の席に座っていた女子生徒が目に入った。

彼女は同じ学年の女子で、図書委員を務める物静かなクラスメイトだった。ブレザーを脱ぎ、白い長袖ワイシャツの上からグレーのニットベストを着用し、規則正しい膝丈の紺色プリーツスカートを穿いていた。黒い髪は綺麗に三つ編みに結ばれており、小さな赤いリボン型のヘアピンが留められていたが、その首筋には冷や汗がだらだらと流れ、ワイシャツの襟元を濡らしていた。彼女の右手はペンを持ったまま紙の上で完全に硬直しており、左手は机の下でスカートの布地を千切らんばかりに強く握りしめていた。

机の下にある彼女の脚は、黒いタイツの上からでも分かるほど強張っていた。内ももをこれでもかと密着させ、両膝を限界まで押し付け合うようにして激しく震えていた。ローファーの中でつま先を丸めているらしく、足先が不自然にくの字に折れ曲がり、床と擦れて「キシッ……」という微小な摩擦音を立てていた。図書室に漂う冷気と、自習前に温かい紅茶を二杯も飲んだことが災いし、彼女の膀胱は限界を迎えていたのだ。完璧に施されたはずの薄化粧は脂汗でヨレ、目尻のアイラインが滲んで黒い影を作っていた。唇は噛み締めすぎて端から小さく皮が剥がれていた。

「あと、あと5分……自習枠が終わるまで……」と、彼女の薄い唇が声にならない言葉を呟いて震えていた。図書室は咳一つ響かない無音の空間。今立ち上がれば、椅子が引かれる金属音が響き渡り、周囲の視線が一斉に自分に集まる。その社会的な檻が彼女を座席に縫い止めていた。尿意の波は絶え間なく彼女を襲う。第二波、傷三波が来るたびに、彼女は背筋を限界まで反らし、机の角に下腹部を強く押し当てて痛みを逃がそうとしていた。

見てはいけないと思つつも、彼女の太ももが激しく痙攣するように震え、プリーツスカートの裾が揺れる様子から目が離せなかった。私の心臓は早鐘のように打ち鳴らされ、息をするのも忘れるほどだた。彼女の顔は尿意の激痛で歪み、涙で濡れた瞳で時計の針を睨みつけていた。

ついに終了のチャイムが鳴った瞬間、彼女は立ち上がろうとしたが、腰が引けた内股のままその場で凍りついた。両手でスカートの上から股間を強く圧迫し、がくがくと震える足元を支えながら、這うようにして女子トイレへと消えていった。今でも静かな図書室に入るたび、あの赤いリボンが揺れていた焦燥の瞬間と、私の胸を焦がしたあの日の緊張感を思い出して耳の奥が熱くなる。

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― この話は、これにて ―

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掲載されている話は、読者投稿・創作をもとにした読み物(フィクション)です。実在の人物・団体・場所とは一切関係ありません。

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