排泄物語

冬の展望公園の長い坂道

投稿者: 生成エピソード集(エピソード201〜250)2分で読めます閲覧 1,1964.7(11件)

凍てつくような1月の午後2時前、私は観光地の山頂にある展望公園の遊歩道にいた。冷たい冬風が吹き抜ける中、周囲の観光客は美しい新緑の景色を撮影していた。最初の異変は、展望台からの絶景を撮影し終えた直後、下腹部にツンと走った明確な尿意だった。登山前に麓の売店で買った冷たい缶コーヒーを一気飲みしたことが、この寒風の中で仇となったのだ。

私はその日、白いニットセーターに、温かいウールロングスカート、そして黒のタイツとハーフブーツを履いていた。髪はすっきりとポニーテールにまとめていたが、尿意の焦りによる冷や汗で額の生え際が濡れ、前髪が額にはりついてしまった。公園のトイレは冬季閉鎖中で使用できず、麓の駐車場まであと1キロ以上の坂道を下りなければならないという状況だった。私の顔からは完全に血の気が引き、メイクが崩れて目の周りがヨレているのが分かった。両手で手すりを強く握りしめ、下腹部を手すりに押し当てるようにして必死に圧迫していた。

スカートの下の脚は、タイツの中で内ももをぎゅっと擦り合わせ、両膝を限界まで密着させていた。ブーツのつま先に極端な荷重がかかっているらしく、足首を不自然に交差させ、がくがくと震える足を交互に動かしていた。 「あと、あと20分で下りられるの? お願いだから早く進んで……」 スマートフォンの地図アプリで現在地を何度も確認し、焦燥のなかで無益な時間計算を繰り返した。周囲の観光客が楽しげに談笑している。その中で一人、限界を迎えているという社会的恥ずかしさが私を追い詰めていた。

尿意の第二波が去ったのも束の間、より狂暴な第三波が押し寄せたとき、私は思わず「くっ……」と声を漏らしそうになった。下腹部を走るズキズキとした激痛に耐えかねて、私は階段の上で何度も腰を浮かせ、背筋を限界まで反らせて息を整えた。恥ずかしさと、観光地の中で今にも漏れ出してしまいそうだという恐怖が頭を真っ白に染め上げ、心臓は早鐘のように脈打っていた。耳の奥が熱くなり、自分の荒い呼吸音だけが大きく聞こえる。

ようやく麓の駐車場のトイレへ滑り込んだ瞬間、すべてを解放した時の天国のような心地よさ。今でも冬の冷たい風を感じるたび、あの時の冷たい汗と、股の奥がキュンとすくむ焦燥感を思い出して胸が熱くなる。

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掲載されている話は、読者投稿・創作をもとにした読み物(フィクション)です。実在の人物・団体・場所とは一切関係ありません。

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