予備校の夏期講習と静寂の自習室
うだるような暑さが続く8月の午後3時、大学受験のための予備校の自習室でのことだ。室内はエアコンが効きすぎて肌寒く、ペンが紙を擦る音とエアコンの稼働音だけが低く響く、息詰まるような静寂が支配していた。……その時、私の二つ前の席に座っていた女子生徒が目に入った。彼女は同じ予備校に通う受験生で、いつも最前列で熱心に講義を受けている真面目な女子だった。薄手のサマーカーディガンを肩にかけ、白いプリーツスカートに黒のハイソックス、ハルタのローファーを履いていた。髪は細いリボンでハーフアップに結ばれていたが、そのリボンの先が、彼女の小刻みな全身の震えに合わせてせわしなく揺れていた。
彼女は参考書を開いていたが、視線は完全に泳いでおり、左手でペンを強く握りしめ、右手はスカートの上から下腹部を強く圧迫していた。彼女の脚は、ソックスを履いた内ももをこれでもかと密着させ、両膝を限界まで内側に折り曲げていた。ローファーを履いたつま先に極端な荷重がかかっているらしく、足首ががくがくと震えて床と擦れ、「キシッ……」というかすかな摩擦音を時折立てていた。彼女は、夏期講習の長い講義中に我慢し続けた猛烈な尿意と戦っていたのだ。
自習室は静まり返っており、ここで立ち上がって退室すれば周囲の視線を一気に集めてしまう。その社会的なプレッシャーが、彼女を座席に縛り付けていた。彼女は何度もスマートフォンの時計で終了時間を確認し、眉間には深いシワが寄り、美しい顔は苦痛で歪んでいた。見てはいけないと思つつも、彼女の白いプリーツスカートが激しく揺れる様子から目が離せなかった。私の心臓は激しく高なり、喉がカラカラに渇いた。尿意の波が激しく襲いかかるたび、彼女は背筋を限界まで反らし、下腹部を机の角に強く押し当てて耐えようとしていた。
ついに彼女は「うっ……」と押し殺した小さな呻き声を漏らし、席から弾かれたように立ち上がった。しかし、立ち上がった衝撃で膀胱への圧力が耐えきれなくなったのだろう。彼女は両手で股間を上から強く圧迫したまま、内股の姿勢でその場に凍りついた。ローファーの足元が小刻みに震え、膝が激しくがくがくと笑っている。数秒間、息を止めて天を仰いでいた彼女は、やがて不自然なすり足で、這うようにして自習室の出口へと向かっていった。今でも静かな空間に入るたび、あの焦燥の瞬間と、私の胸を焦がしたあの日の緊張感を思い出して胸が苦しくなる。
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