新規事業計画の社長プレゼン
肌寒い3月の午前11時前、私は本社ビルの大展示室で行われるプロジェクト報告会に出席していた。会場には取引先の幹部や自社の役員がずらりと並び、独特の重苦しい静寂が漂っていた。最初の異変は、プレゼンの準備を進めている最中だった。下腹部の奥深くをギューッと鷲掴みにされるような、冷たい激痛が走ったのだ。朝、緊張のせいか急いで胃に流し込んだ冷たい缶コーヒーが、このタイミングで腸内暴動を引き起こした。
私はその日、上品なツイードのジャケットに黒のペンシルスカート、そしてベージュのストッキングと7センチのピンヒールを合わせていた。髪は上品なハーフアップにまとめ、パールのイヤリングをしていた。しかし、お腹の急激な下りに伴う冷や汗が全身から噴き出し、背中や脇の下を濡らしていく。顔からは完全に血の気が引き、せっかくのメイクが汗でじわじわとヨレていくのが分かった。演台の後ろで、私はタイトスカートの中で内ももをぎゅっと押し付け合い、お尻の括約筋を極限まで締め上げていた。
「ここで退席することは許されない。もし私が中途で抜けたら、この重要案件の契約が白紙になるかもしれない……」。そんなビジネス上の重圧という檻が、私の足を演台の後ろに強固に縫い止めていた。便意の波は容赦なく押し寄せ、お尻の門を突き破ろうとする。激痛の第二波が来た瞬間、私は指示棒を握る手に限界の力を込め、上体を少し前にかがめて耐えた。息をするのも苦しくなり、説明の合間に「ええと、次のスライドですが……」と不自然な沈黙を挟まざるを得なかった。
顔は蒼白になり、きつく噛み締めた唇からは赤みが消えて白くなっていた。手元のレーザーポインターを握る手汗がプラスチックの筐体を滑り、緊張は限界に達していた。もし、この場で決壊してしまったら。キャリアもプライドもすべて失うという恐怖が頭よぎり、心臓が耳元でうるさく脈打った。恥ずかしさと絶望が混ざり合い、頭がどうにかなりそうだった。
ようやく私の発表が終わり、次の担当者にバトンタッチした瞬間、私は演台の後ろから一歩を踏み出そうとしたが、下半身の緊張が抜けた衝撃で便意が暴れ出し、その場に棒立ちになった。両手でお腹を抱え、内股のまま不自然に腰を落とした姿勢で何とかステージを降りた。廊下を這うように急ぎて歩き、女子トイレの便座に座って毒素が一気に解放された時の魂が抜けるような心地よさ。今でも重要な会議の資料を作るたびに、あの時の冷や汗の冷たさと股の奥がキュンとすくむ恐怖を思い出す。
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