会社の周年パーティー
冬の冷たい雨が降る12月の夜7時過ぎ、都内の一流ホテルの宴会場で行われた会社の周年パーティーでのことだ。シャンデリアが眩しく輝く会場は、ドレスアップした社員たちの歓声とグラスの触れ合う音で満ちていた。私は会場の隅でビールを飲んでいたが、ふとステージ近くの案内板の前に立つ女性に目を奪われた。……その時、他部署の先輩である広報部の佐野さんが視界に入った。
彼女はデコルテが美しく開いた黒いレースのワンピースに、パールのネックレス、そして黒の7センチヒールパンプスを履いていた。髪は後ろできっちりとまとめられていた。しかし、役員の長いスピーチが始まった頃から、彼女の様子が急激に変化した。
彼女はカウンターの下で両膝をピタリと密着させ、タイトスカートの裾の下で内ももを強く擦り合わせるような仕草を繰り返した。額からは冷や汗がにじみ出て、綺麗に仕上げたメイクの隙間から冷や汗が流れ、ファンデーションがじわじわとヨレていた。会場の冷え込みと、スピーチ前に冷たいシャンパンを飲みすぎたのが完全に災いしたのだろう、彼女の膀胱は急激に冷やされ、限界に達しつつあるのは明らかだった。
スピーチの最中に入り口から最も遠いこの場所から退席することは極めて不作法とみなされる社会的檻が、彼女をその場に縫い止めていた。
尿意の波が押し寄せるたび、彼女は「っ、ふう……」と熱い吐息を漏らし、腰をわずかに落としてお腹を抱え込むようにして必死に耐えていた。見てはいけないと思つつも、彼女の太ももが限界の緊張でがくがくと震え、スカートの裾が不自然に揺れる様子から目が離せなかった。私の心臓はバクバクと激しく脈打ち、喉がカラカラに渇いた。
スピーチが終わり、拍手が沸き起こった瞬間、彼女は一歩を踏み出そうとしたが、尿道が決壊しそうになり、その場で動きを止めてしまった。両手でスカートの上から股間を強く圧迫し、がくがくと震える足元を支えながら、不自然な内股の姿勢でロビーの化粧室へと消えていった。今でもホテルのパーティー会場に行くたび、あの時の彼女の限界の震えを思い出して耳の奥が熱くなる。
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※ 掲載されている話は、読者投稿・創作をもとにした読み物(フィクション)です。実在の人物・団体・場所とは一切関係ありません。
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