秋晴れの校庭、体育の授ぎょう
涼しい風が吹き抜けれる10月の火曜日、午前10時すぎの高校のグラウンドでのことだ。秋晴れの空の下、私は50メートル走のタイム測定を含む体育の授業を受けていた。授業が始まる前、喉の渇きを潤すためにスポーツドリンクを何口も飲んだことと、急速に下がり始めた気温が完全に仇となった。最初の予兆は、整列して準備体操を行っている最中に訪れた。
下腹部の奥深くで、ツンとした冷たい尿意の針がピリッと走り抜けたのだ。「まだ始まったばかりだし、次の休憩時間まであと40分はある」と自分を奮い立たせようとしたが、その直後、タイム測定のために冷たい風を切って全力疾走した衝撃で、尿意は一気に強暴な第二波となって襲いかかった。
私はその日、学校指定の白い半袖体操服に、紺色のナイロン製ハーフパンツ、そして白いソックスとグラウンドシューズを履いていた。髪はポニーテールに結んでいたが、走り終えた後の冷や汗と焦燥感で額の生え際が濡れ、前髪が額にはりついていた。走る順番を待つ間、私はハーフパンツの上から、両手で股間のあたりを強く挟み込むようにして、もじもじと脚を動かし始めた。
体育の授業は厳格な教師の監視下にあり、許可なく列を離れてトイレに行くことはサボりとみなされる社会的風潮があった。その同調圧力が、私をグラウンドに縛り付ける檻となっていた。
私はハーフパンツの生地を両手でギュッと握りしめ、両脚をこれでもかと密着させ、膝を内側に折り曲げて小刻みに震えていた。シューズのつま先に体重をかけ、カカトを交互に上下させて必死に誤魔化そうとする。尿意の波が押し寄せるたび、お腹を抱え込むようにして必死に耐えたが、額からは汗の粒が浮き上がり、唇は血の気が引いて白くなっていた。
「あと15分、授業が終わるまで……」と頭の中で必死に時間の計算を繰り返すが、次の測定の合図が響くたびに心臓が激しく脈打ち、恐怖で頭が真っ白になった。見てはいけないと思つつも、自分の限界の太も目の震えと、ハーフパンツの裾が不自然に揺れるスリルの中で、心臓は早鐘のように脈打っていた。
ようやく授業終了のチャイムが鳴った瞬間、私は挨拶もそこそこに、お尻をかばう極端な内股の姿勢で校舎の更衣室へと急いだ。一歩歩くごとに尿道が決壊しそうになり、涙目で顔を歪めながらトイレに駆け込んだ。便座に腰を下ろし、一気に尿が放出された瞬間の凄まじい解放感。今でも秋のグラウンドを見るたび、あの時の冷や汗と股の奥がすくむような恐怖を思い出す。
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※ 掲載されている話は、読者投稿・創作をもとにした読み物(フィクション)です。実在の人物・団体・場所とは一切関係ありません。
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