排泄物語

高速バスの車窓と決壊寸前の水門

投稿者: 生成エピソード集(エピソード401〜450)2分で読めます閲覧 1,7813.2(14件)

冬の深夜一時、私は東京から大阪に向かう長距離夜行バスの座席にいた。車内はすでに消灯されており、カーテンが閉め切られた暗闇の中で、乗客たちの寝息と規則的なエンジン音だけが響いていた。最初の異変は、乗車してから二時間が経過した頃だった。

足元から忍び寄る底冷えのせいか、下腹部にツンとした鋭い尿意が走りぬけたのだ。「次のサービスエリアでの休憩まで、あと一時間はあります」と、乗車時に運転手が言っていた言葉が呪いのように頭の中で繰り返される。

私はリクライニングを倒したシートの上で、寝返りを打つふりをしながら身を捩った。しかし、どんな姿勢をとっても膀胱を圧迫する感覚から逃れることはできない。波のように押し寄せる尿意は、時間が経つにつれて徐々にその間隔を狭め、小康状態を許さなくなっていった。私はジーンズの上から両手で股間を強く押さえ、内ももをこれでもかと密着させて耐えた。冷たい汗が全身から噴き出し、長袖のニットがじっとりと張り付く。

「あと四十分……いや、三十分……」と、暗闇の中で時間だけを数え続ける。

「神様、どうか時間を進めてください。あるいは、尿意を麻痺させてください」と心の中で無意味な祈りを捧げ、スマートフォンの画面を何度も点灯させて時間を確認する。一分がまる一時間のように感じられた。車内は完全に静まり返っており、少しでも大きな動きをすれば、隣の席の乗客や周囲の人々に異変がバレてしまう。その社会的な檻が、私を肉体的にも精神的にもさらに追い詰めていった。

膀胱はすでにパンパンに膨れ上がり、決壊寸前の水風船のようにお腹の奥でズキズキと熱い痛みを放っていた。少しでもお腹に力が入れば、その瞬間に限界を超えて温かい尿が溢れ出してしまいそうだった。

ついに我慢の限界が訪れた。次の波が来た瞬間、私は「ううっ……」と喉の奥で声を漏らしそうになり、全身の筋肉を硬直させた。つま先を限界まで伸ばし、お尻をシートから少し浮かせるようにして逃げ場を作る。しかし、その動きすら膀胱を刺激し、温かいものが一瞬、溢れそうになって鳥肌が立った。恥ざかしさと恐怖で頭の中がカアッと熱くなり、心臓の鼓動が耳の奥でうるさく響く。

ようやくバスの速度が落ち、サービスエリアの黄色い街灯が車内に差し込んできた。バスが完全に停止する前に私は席を立ち、暗い通路をヨロヨロとよろめきながら前へ進んだ。運転手がドアを開けると同時に、私は外の冷たい空気の中に飛び出し、走ることもできず、内股の奇妙な歩幅でトイレへと急いだ。個室に入り、便座に腰を下ろして一気に解放された瞬間、涙がぼろぼろとこぼれ落ちた。今でも深夜のバスに乗るたび、股の奥が疼く恐怖がよみがえる。

---

― この話は、これにて ―

この話を評価する

平均 3.2(14件)

掲載されている話は、読者投稿・創作をもとにした読み物(フィクション)です。実在の人物・団体・場所とは一切関係ありません。

生成エピソード集(エピソード401〜450)」の他の話

4.888閲覧 2,135

大学PC自習室、静かな波打つ緊張

秋の冷たい雨が降る10月の午後4時すぎ、大学図書館のPC自習室でのことだ。室内にはただ、キーボードを叩くカタカタという音と、マウスのクリック音だけが響いており、立ち上がるだけでも椅子が床と擦れて大きな音が響く静寂が支配していた。私は窓際の席…

3.970閲覧 2,058

プレゼンテーションルームの静寂

八月の蒸し暑い午後三時、都心の主要ビルの会議室でのことだ。私は重要な取引先とのプレゼンテーションを控えており、プロジェクターの横で議事録を作成する大役を務めていた。会議室は冷房が効きすぎて肌寒く、張り詰めた緊張感で満ちていた。……その時、私…

4.376閲覧 1,896

野外フェすの最前列で耐える背中

夏の猛暑日の午後2時すぎ、遮るもののない直射日光が照りつける野外音楽フェスティバルの最前列エリアでのことだ。ステージは大音量の音楽と観客の熱気で満たされており、私は周囲の熱狂に包まれながら立っていた。……その時、私の目の前に立っていた女性の…

3.839閲覧 1,555

日没のアトラクショん待ち列で

11月の肌寒い日没の午後5時すぎ、人気の屋外テーマパークのアトラクション待機列でのことだ。夕暮れの冷たい風が吹き抜け、地面からの冷気で足元からじわじわと体温が奪われていた。私は友人たちと行列に並んでおり、アトラクションに乗車するまであと40…

関連する話

3.8427閲覧 1.9万

【観測記録・春】上野公園の満開の下、宴会集団から出た限界個体の記録

4月2日、上野恩賜公園。晴れ、風弱し。ソメイヨシノは満開を2日過ぎた頃で、園内は夕方の時点で既に飽和状態であった。私の定点は噴水広場寄りのベンチ。ここは公衆トイレへの動線が交差する要衝であり、観測には最適である。花びらが夕風に乗って絶えず舞…

3.7918閲覧 1.9万

【観測記録・秋】ハロウィン渋谷、ゾンビメイクの女性が本物の緊急事態になるまで

10月31日、渋谷センター街周辺。晴れ、夜間気温15度。ハロウィン当夜の渋谷は、観測者にとって年間最大のフィールドである。ただし近年は規制強化で路上飲酒が減り、事例数は減少傾向にある。それでも仮装した成人たちの密度は相変わらず高く、路地とい…

3.7448閲覧 1.6万

河川敷の草むらで、犬の散歩の人が来たあの三分間

金曜の深夜一時、残業帰り。あの公園の夜から、私は遠回りして帰るようになってしまった。まっすぐ帰る道より、少しだけ遠い道を選ぶこと。それが自分でも気づかないうちに、習慣という名の秘密になっていた。 その日は多摩川の河川敷を選んだ。土手の下の草…

4.1738閲覧 1.5万

夏フェスのトイレ百人待ちとか無理。森でしてきた女の言い分

てかさ、夏フェスのトイレ問題どうにかならんの?って毎年言ってるんだけど。去年の山のフェス、昼のピークで仮設トイレ百人待ちなんよ。百人て。推しのステージ三十分後に始まるのに並んでたら人生終わるじゃん。 しかもうち、その時点でもう下腹やばくてさ…

読むだけ、で終わらせない

排泄プレイが好きな女の子は、本当にいる。

aune(アウネ)は、性癖を打ち明けてつながるマッチングサービス。「排泄系が好き」と公言している女の子が実際に登録しています。体験談を読むだけじゃなく、あなた自身の体験をつくりに行きませんか。プレイ相手を探すなら、最初から性癖が一致する相手と。

auneで排泄好きの相手を探す

PR・広告リンクを含みます