真夏のビアバー、長い夜の誤算
夏の熱気が残る8月の夜9時すぎ、都心の賑やかなビアバーのカウンター席でのことだ。会場は多くのグループで賑わっており、ビールジョッキをぶつけ合う音と談笑の声が響き渡る賑やかな店内は熱気で満ちていた。私は友人たちとテーブルを囲んでいた。最初の異変は、冷たいビールを何杯も飲み干した後に訪れた。
下腹部の奥底で、ギューッと臓器を雑巾のように絞り上げられるような、突然の強烈な便意が襲ってきたのだ。冷たいアルコールと脂っこい揚げ物が胃腸を直撃したのが原因だった。会場の端にある女子トイレの前には10人以上の長い行列ができており、個室は二つしかない。この並ばなければ逃げ場がないという社会的な状況が、私の精神を極限まで追い詰めていく檻となった。
私はその日、黄色のノースリーブのワンピースに、白い薄手のカーディガン、そして足元はサンダルを履いていた。髪は涼しげにアップスタイルにまとめていたが、冷や汗がにじんで首筋に張り付き、ファンデーションが冷や汗でドロドロに崩れていくのが自分でも分かった。列に並ぶ私の右手は、緊張と恐怖で白くなり、指先がカタカタと不自然に震えていた。
便意の波は容赦なく押し寄せ、お尻 of 門を突き破ろうとする。私はワンピースの中で内ももをぎゅっと押し付け合い、サンダルのつま先にすべての体重をかけてお尻の筋肉を限界まで締め上げた。激痛の第2波が来た瞬間、背筋がピンと跳ね上がるように強張り、喉の奥から「くぅ……」と押し殺した短い呼吸が漏れそうになった。頭の中は「あと何人? あと5人耐えきれるか」という絶望的な計算が繰り返されていた。
顔を引き攣らせながらも、何とか列の中で立ち続けた。見てはいけないものを見られているのではないかという恥ざかしさと、破滅の一歩手前のスリルが頭の中で混ざり合い、私の心臓は耳の奥でうるさく脈打っていた。お腹の中でゴロゴロと鳴り響く不快な蠕動運動が、サンダルの底を通じて周囲に伝わっているのではないかと気が気でなかった。
ようやく私の順番が来て個室に滑り込んだ瞬間、すべてが解き放たれた。便座に座り、温かい水分が勢いよく放出された瞬間の、頭が真っ白になるほどの解放感。今でもビアガーデンの賑やかな音楽を聞くたび、あの時の冷や汗の冷たさと、股の奥がキュンとすくむような恐怖を思い出すほどだた。
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※ 掲載されている話は、読者投稿・創作をもとにした読み物(フィクション)です。実在の人物・団体・場所とは一切関係ありません。
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