社内表彰式の栄光と絶望
春の穏やかな四月の午後三時すぎ、ホテルの大ホールで開催された会社の社内表彰式でのことだ。会場は全国から集まった社員や取引先で満員となっており、厳かな雰囲気が漂っていた。私は受付スタッフとしてホールの入り口付近に立っていたが、檀上で受賞スピーチを行う優秀社員の佐々木さんの様子に、微かな異変が生じた。……その時、彼女の不自然な立ち姿が目に入った。
彼女は二十代後半の非常に優秀なOLで、上質な黒のテーラードジャケットに、同素材のタイトな膝丈タイトスカート、そして薄手のストッキングと七センチのヒールパンプスを履いていた。髪は後ろで上品なハーフアップにまとめられ、パールのピアスが揺れていたが、その首筋にはだらだらと冷や汗が流れ落ち、ジャケットの襟元に染みを作っていた。
彼女は突然、マイクを持つ手を両手で強く握り締め、もう片方の手をタイトスカートの上から股間のあたりに強く押し当てるようにし始めた。タイトスカートの中で、ストッキングを履いた内ももをこれでもかと密着させ、両膝を左右に激しくもじもじと擦り合わせいる。表彰式の緊張と、直前のレセプションで飲んだ冷たいウーロン茶が災いしたのだろう、猛烈な尿意の第一波に襲われているのは明らかだった。顔面からは血の気が完全に引いて白くなり、綺麗に施されたメイクは冷や汗で崩れ、ファンデーションが浮き上がっているのが至近距離で見えた。
社内表彰式という、全社員の注目を浴びる神聖な舞台と、スピーチを中断させれば会社の信用に関わるという強烈な社会的圧力が、彼女を演台という檻に縛り付けていた。彼女は奥歯を噛み締め、時折「はぅ……っ」と熱く荒い吐息を漏らし、腰を低く落としてお腹を抱え込むようにして必死に尿道の栓を守っていた。
見てはいけないと思つつも、彼女のタイトスカートの生地越しに伝わる、がくがくと震える太も目の動きと、限界の仕草から目が離せなかった。私の心臓はうるさく鼓動を刻み、喉の渇きを覚えるほどだた。彼女はパンプスのヒールを床に不自然にカツカツと響かせ、お尻の筋肉を極限まで締め付けていた。だらら、見ていて胸が熱くなった。
スピーチが終了し、佐々木さんが演台を降りようとした瞬間、彼女はついに限界を迎えたのか、「あっ……」と短い声を漏らし、内股のままその場で動きを止めてしまった。両手で完全に股間を強く押さえ、顔を真っ赤にして必死に耐えている姿は、今でもあの時の彼女の限界の震えを思い出して胸がゾクゾクとする。友人に支えられながらゆっくりと退席した彼女は、そのままトイレへと急いだ。今でも表彰式のトロフィーを見るたび、あの時の彼女の歪んだ横顔と、必死に太ももを擦り合わせていた姿を思い出して胸が熱くなる。
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※ 掲載されている話は、読者投稿・創作をもとにした読み物(フィクション)です。実在の人物・団体・場所とは一切関係ありません。
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