排泄物語

大学の大講義室、沈黙の講義

投稿者: 生成エピソード集(エピソード551〜600)2分で読めます閲覧 1,2163.5(4件)

梅雨時のジメジメとした六月の月曜日、午後三時すぎの大学の大講義室でのことだ。教室内はエアコンが効いておらず、湿気と熱気で息苦しい空気が漂っており、百人以上の学生たちが静かに教授の講義に耳を傾けていた。私は中段の席でノートを取っていたが、講義が始まる前、冷えた身体を温めようと自販機で温かいほうじ茶を買って一気に飲み干したのが、完全に裏目に出てしまった。

最初の異変は、講義が始まってから三十分が経過した頃だった。下腹部の奥深くで、ツンとした鋭い尿意の針がピリッと走り抜けた。「まだ講義が終わるまであと四十分はある、途中退席はできない」と自分に必死の言い訳をしていたが、尿意は一気に強暴な第二波となって襲いかかった。

私はその日、薄手の白いサマーニットに、タイトな薄青のデニムパンツ、そして白いスニーカーを履いていた。髪は後ろでゆるくポニーテールに結んでいたが、尿意の焦燥感から全身に噴き出した冷や汗で額の生え際が濡れ、前髪が額にはりつく。綺麗に整えていたはずのファンデーションが脂汗でじわじわと浮き上がり、マスカラが滲んで涙目のようになっているのが自覚できた。

大学の講義室という、途中で席を立つことはサボりとみなされるという強烈な社会的圧力が、私を席という名の檻に縛り付けていた。

尿意の波は容赦なく第二波、第三波と押し寄せ、尿道はすでに悲鳴を上げていた。デニムパンツの中で両腿をこれでもかと密着させ、両膝を内側に極端に曲げて、もじつきながら全身を小刻みに震わせていた。スニーカーのつま先に力を込め、お尻の筋肉を極限まで硬直させた。顔の筋肉は苦痛で歪み、奥歯を噛み締めすぎて顎の骨が痛むほどだった。額から流れる汗がアイブロウを溶かし、目に入ってしみるが、それを拭う余裕すらなかった。

「あと十分、この講義が終わるまで……」と、頭の中で狂ったように秒刻みの計算を繰り返すが、お腹の奥が痛むたびに心臓が激しく脈打ち、焦りで頭が真っ白になった。恥ずかしさと、この大衆の面前で今にも漏らしてしまいそうだという恐怖が混ざり合い、耳の奥が熱くなって喉がカラカラに渇いた。

見てはいけないと思つつも、自分の限界の太も目の震えと、パンツの生地が不自然に引き攣るスリルの中で、心臓は早鐘のように脈打っていた。

ようやく講義終了のチャイムが鳴った瞬間、私はお尻をかばう極端な内股の姿勢で講義室を飛び出した。一歩歩くごとに尿道が決壊しそうになり、涙目で顔を歪めながら化粧室に駆け込んだ。便座に腰を下ろし、一気に尿が放出された瞬間の凄まじい解放感。今でも講義のチャイムを聞くたび、あの時の冷や汗と股の奥がすくむような恐怖を思い出す。だた、あの時のスリルは忘れられない。

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掲載されている話は、読者投稿・創作をもとにした読み物(フィクション)です。実在の人物・団体・場所とは一切関係ありません。

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