塾の冬記講習最終日
高校3年の冬、大学受験を目前に控えた冬期講習の最終日のことだ。私はプレッシャーと寒さの中、自習室で最後の追い込みをかけていた。 最初の異変は、午後8時過ぎ、自習室の暖房の効きが強くなった直後の軽い腹痛だった。 「講習が終わるまであと30分……終わったらすぐに帰ろう」 そう思っていたが、胃腸の張りは急激に増していった。
受験直前の張り詰めた静寂。鉛筆の音だけが響く中、お腹の底がゴロゴロと鳴るたび、私は冷や汗を流した。 ここで立ち上がってトイレに向かえば、周囲の受験生からの視線が一気に集まる。 そのプレッシャーと恥ずかしさから、私は席に縛り付けられていた。 しかし、そんな気持ちとは裏腹に、第2波の激しい便意が下腹部を襲った。
お尻の筋肉を限界まで締め、制服のタイトスカートの中で内ももをぎゅっと擦り合わせた。 冷たい汗が背中をタラリと伝い、寒さとは違った鳥肌が全身を覆う。 「あと20分……あと少し……」 心の中で時計の針が進むのを祈るが、時間はまるで止まっているかのようだった。 お腹の痛みは波のように押し寄せ、その間隔はどんどん短くなっていく。
限界が近づくにつれ、もう椅子の上で全てを諦めてしまいたいという恐ろしい感情が芽生え始めた。 腰を少し浮かせ、括約筋が決壊寸前のダムのようになっているのを必死に堪える。 恥ずかしさと恐怖、そして極限のスリルに、頭の芯がジーンと痺れるような熱さを感じていた。
チャイムが鳴った瞬間、私は教科書をカバンに押し込み、立ち上がった。 しかし、急激な運動で下腹部に激痛が走り、一瞬その場で足がすくんでしまった。 カバンでお腹を抱え込むようにして、内股のまま早足でビルの多目的トイレへと向かった。
個室に駆け込み、便座に座って温かいものが一気に解放された瞬間のあの全身の力が抜ける感覚。 今でも冬の暖房の効いた静かな部屋にいるたび、あの時の限界の恐怖と、股の奥がキュンとする感覚を思い出す。
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