排泄物語

修学旅行の自由行同

投稿者: 遠足・修学旅行・塾エピソード集(後半10選)1分で読めます閲覧 1,4563.6(13件)

高校2年の秋、修学旅行の自由行動の時間でのことだ。私たちは班ごとに分かれて、都内の人気の観光地を散策していた。 最初の異変は、歴史的な寺院の長い参道を歩いている途中の、下腹部に走った軽い尿意だった。 「次のカフェに入るまで我慢しよう」 そう軽く考えていたが、参道沿いの店はどこも大混雑で、簡単にはトイレに入れなかった。

参道は修学旅行生や一般の観光客でごった返しており、逃げ場はない。 ここで不自然な動きをすれば、周囲の男子生徒に気づかれてしまう。その羞恥心が、私をその場に縛り付けた。 しかし、お腹の中の波は容赦なく第2波となって襲いかかってきた。

冷たい冷や汗が額から流れ落ち、カバンの紐を握る手がカタカタと震える。 私は歩きながら両足をきつくクロスさせ、内もも同士を強く押し付け合った。 「お願いだから早くトイレを見つけて……」と祈るが、混雑する通りではスムーズに進めない。 波が襲うたびにお腹が強く痛むのを隠すため、パンフレットで前を隠すようにして歩幅を小さくした。

恥ずかしさと、いつ決壊してもおかしくない極限のスリルに、頭の芯がカッと熱くなっていく。 第3波の激しい尿意が襲ったとき、括約筋の感覚がマヒしそうになり、歩きながら涙がこぼれた。 もうプライドを捨てて近くの土産物屋に駆け込むべきか、でもそうすればクラスメイトにどう思われるか。

ようやく見つけた公衆トイレの前に到着したが、そこには数人の列ができていた。 その数分間は、人生で最も長い我慢の時間だった。 自分の下腹部を抱きしめ、膝をガクガクと笑わせながら、ドアが開くのをただ涙目で待っていた。

個室に滑り込み、全てを解放した瞬間のあの全身の力が抜けていく解放感。 今でも観光地の混雑した通りを見るたび、あの時の冷や汗と、壊れそうだった膀胱の痛みを思い出して胸がキュンとする。

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掲載されている話は、読者投稿・創作をもとにした読み物(フィクション)です。実在の人物・団体・場所とは一切関係ありません。

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