塾の休時間の行列
冬の夜8時、授業の合間の10分間の休み時間の個別指導塾の廊下でのことだ。狭い廊下には、トイレを待つ生徒の列ができていた。 ……その時、列の端に並んでいた女子生徒が目に入った。
年齢は15歳の中学3年生。ブレザー制服のシャツに、チェックスカートを穿いていた。髪はすっきりと一つに結ばれ、真面目そうな雰囲気の生徒だった。 休み時間が残り3分となった頃、彼女の様子が急変した。
浅い呼吸を繰り返し、肩を小刻みに震わせているのだ。 彼女は両手で制服のシャツの裾を強く握りしめ、背中を丸めるようにして立っている。 冷え込みの厳しい廊下、彼女の顔は真っ白に血の気が引き、時折「うぅ……」と喉の奥で押し殺した呻き声を漏らしていた。間違いない、彼女は急激な腹痛と便意に襲われている。
これから次の授業が始まるというタイミング。列が進まなければ授業に遅れることになる。 そのプレッシャーが、彼女をその場に縛り付けていた。 見てはいけないと思いつつも、彼女の太ももが限界の緊張で強張り、スニーカーの踵が小さく震えている様子に私の胸は高鳴った。
便意の第二波が彼女を襲う。 彼女はついに壁に寄りかかり、お腹を抱え込むようにして腰を引いた姿勢になった。 スカート越しにも、お尻の筋肉を限界まで締め付けているのが伝わってくる。額にはじわりと汗が浮かび、表情が苦しげに歪んでいた。 「大丈夫?」と隣の席の生徒が声をかけるが、彼女は涙目で首を振るのが精一杯だった。
チャイムが鳴り、前の生徒がトイレから出てきた瞬間、彼女は駆け込むように個室へと滑り込んでいった。 今でもあの休み時間のチャイムを聴くたび、あの時の廊下での張り詰めた空気と、彼女の極限の我慢に満ちた姿を思い出す。
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※ 掲載されている話は、読者投稿・創作をもとにした読み物(フィクション)です。実在の人物・団体・場所とは一切関係ありません。
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