現在のプロステージ、背徳のルーティン
そして現在。大人になった私は、今でも毎晩のようにプロのステエジに立ち、眩い照明の中で絶望的な尿意と戦い続けている。アリーナでのライヴの長丁場、分刻みのスケジュール、複雑な衣装チェンジ。水分補給のタイミングを少しでも間違えれば、即座にあの地獄が口を開けて待っている。でも最近は、どこかおかしくなってしまったのかもしれない。絶対に漏らしてはいけないという極限のプレッシャーと、満員の観客の視線を浴びる高揚感が混ざり合い、私の中に歪んだ興奮を生み出すようになってしまったのだ。
今日の衣装は、大人っぽさを強調したタイトなスリット入りドレス。シルクのような光沢のある生地が身体のラインに沿って密着し、脚を動かすたびに深いスリットから太ももがあらわになる。足元は十センチのピンヒールだ。髪はストレートのロングを背中に流し、赤いリップを引いている。だが、三時間の長丁場の終盤、私の顔には色気とは違う生々しい熱が帯びていた。額には細かい汗がびっしりと浮かび、呼吸は浅く荒くなっている。タイトなドレスの下で、下腹部はぽっこりと不自然に膨らみ、まるで岩のように硬くなっていた。
ソロのロングバラードの最中。ピンヒールで直立している私の膀胱は、完全に容量の限界を超えていた。出番前に飲んだ硬水ミネラルウォーターが、容赦なく私を追い詰める。ドレスのスリットから覗く両脚は、膝をぴったりとくっつけたまま小刻みに震え、内ももの筋肉が痙攣を起こしている。静まり返ったドームの客席。数万人の観客が、私の歌声と一挙手一投足に息を呑んで見入っている。その視線の集中が、たまらなく心地よく、そしてたまらなく恐ろしい。私が今、股の筋肉を少しでも緩めれば、この美しいステエジは一���にして私の排泄の場へと変わってしまうのだから。
「あと五分……あと一曲……」頭の中でカウントダウンをしながら、私はドレスの裾をエレガントに握るふりをして、下から突き上げる猛烈な尿意を必死に押し殺していた。限界に達した膀胱が、熱い痙攣を繰り返す。ズキンッという痛みが走るたび、目の前が白く点滅し、意識が遠のきそうになる。観客の目には、歌の世界に入り込んで苦悶の表情を浮かべているように映っているだろう。でも違う。私はただ、自分の体内から溢れ出ようとする熱い液体を、ピンヒールで踏ん張ってせき止めているだけなのだ。
最後のサビで高音を張り上げた瞬間、私の身体はついに悲鳴を上げた。括約筋のコントロールが完全に失われ、ツンッという鋭い刺激と共に、一筋の熱いおしっこが尿道を突破した。シルクのドレスの下で、下着がジュワッと温かい液体を吸い込む感触。漏れている。何万人もの前で、私は今、おしっこを漏らしている。その絶望的な事実が、信じられないほどのスリルと背徳感となって脳髄を駆け抜け、私の歌声にこれまで以上のエモーショナルな熱を宿らせた。
演奏終了の暗転と同時に、私はピンヒールを脱ぎ捨てて裸足でバックヤードへと走った。もはや恥じらいもなくドレスをたくし上げ、トイレに飛び込んだ瞬間に全てを解放する。数万人の前で限界ギリギリまで尿意を我慢し、少しだけ漏らしてしまう恐怖と快感。眩しい照明、割れるような歓声、そして自分の膀胱が破裂しそうな痛み。これらが全てセットにならなければ、私はもう満足に歌うことすらできない身体になってしまったのかもしれない。プロのステエジで味わう極限の我慢、それこそが、今の私を突き動かす最大の原動力なのだから。
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※ 掲載されている話は、読者投稿・創作をもとにした読み物(フィクション)です。実在の人物・団体・場所とは一切関係ありません。
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