排泄物語

290円の銭湯で見てしまった、おばあさんの間に合わなかった夜

投稿者: パン耳サバイバー1分で読めます閲覧 6813.3(4件)

家の風呂が壊れてるので週3で銭湯に行く。回数券だと1回290円。その銭湯での話。平日の21時すぎ、脱衣所で服を着ていたら、湯上がりの70代くらいの女性が急に立ち止まった。トイレの方を見て、それから自分の足元を見た。その動きで大体わかってしまった。間に合わなかったのだ。大きい方だった。

シャワーで流したばかりの体が、もう一度、その運命を迎えていました。彼女は声も出さず、ただ困った顔で立っていた。年配の女性特有の、その時間帯に来た切実さがありました。顔は真っ赤で、しかし誰もが他者の窮地に向き合う心理的距離を自動的に保っていました。

女性は小柄で、湯上がりの白髪をきちんとまとめて、腕に薄紫のタオルをかけていた。足元のかごには畳んだ肌着。ちゃんとした人なのだ、ということが持ち物のすべてから分かった。だからこそ、立ち尽くしたまま動けないその数十秒が長かった。彼女の耳が真っ赤だったのを覚えている。わたしは目をそらすタイミングを完全に失って、心臓だけが速くなっていた。

周りの誰も気づいてないか、気づかないふりをしていた。番台のおばちゃんだけがすぐ来て、「はいはい、大丈夫よ」と言いながらタオルと桶を持って、女性を風呂場の方へ連れて行った。手際が良すぎて、初めてじゃないんだなと思いました。このおばちゃんは、こういう場面を何度も見てきたのだ、と。床は5分で綺麗になった。誰も騒がなかった。対応の正確さと、場の静けさが、人生の重さを示していました。

わたしはその一部始終を、ドライヤーをかけるフリをしながら見ていた。人間は歳を取るとああいうことが起きる。そしてその事実は、金銭と尊厳のせめぎ合いの中でしか起こらない。銭湯という場所は、それを飲み込んで営業を続ける。290円でお湯と人生の予習ができると思えば安いのかもしれない。出来ればあの予習は無駄になってほしいけど。帰り道、夜風が妙に冷たくて、自分の足がちゃんと動くことを、すこしだけありがたいと思った。

― この話は、これにて ―

この話を評価する

平均 3.3(4件)

掲載されている話は、読者投稿・創作をもとにした読み物(フィクション)です。実在の人物・団体・場所とは一切関係ありません。

この話の続きは映像で——実写の脱糞・スカトロ作品を価格比較

価格比較・レビューは姉妹サイトScatSearchで(PR・アフィリエイトリンクを含みます)

パン耳サバイバー」の他の話

関連する話

3.7918閲覧 1.9万

【観測記録・秋】ハロウィン渋谷、ゾンビメイクの女性が本物の緊急事態になるまで

10月31日、渋谷センター街周辺。晴れ、夜間気温15度。ハロウィン当夜の渋谷は、観測者にとって年間最大のフィールドである。ただし近年は規制強化で路上飲酒が減り、事例数は減少傾向にある。それでも仮装した成人たちの密度は相変わらず高く、路地とい…

3.9417閲覧 1.4万

サウナ12分我慢した女性のお客様が館内着のまま迎えた結末の記録

本日は女湯側のスタッフから引き継いだ事案を、記録を兼ねて共有させていただきます。土曜の夜、サウナがいちばん混み合う時間帯のことでした。館内は活気があり、休憩スペースも満席に近い状態でございました。 館内のお食事処で梅酒のソーダ割りを召し上が…

4.7259閲覧 5,814

大学のトイレで、となりの個室のたたかいを聞いてしまった

これはわたしの話じゃなくて、聞いちゃった話です。 夕方の学生会館のトイレって、けっこう空いてるんです。わたしが個室に入ってすこししたら、となりに誰かが駆けこんできました。ヒールの音が早足で乱れてたから、学部生か院生のひとだと思います。息もあ…

4.564閲覧 3,195

正月明けの乗合船で、隣の若いのが青い顔になった半日

正月明けに乗合船でアジを釣りに出た時の話だ。隣の釣り座が20代の若いで、初めての沖釣りだと言うとった。朝からえらく気合の入った様子で、竿もクーラーボックスも真新しいもんだった。正月気分で、かなり食べ込んで来たような様子も見て取れた。 出船し…

読むだけ、で終わらせない

排泄プレイが好きな女の子は、本当にいる。

aune(アウネ)は、性癖を打ち明けてつながるマッチングサービス。「排泄系が好き」と公言している女の子が実際に登録しています。体験談を読むだけじゃなく、あなた自身の体験をつくりに行きませんか。プレイ相手を探すなら、最初から性癖が一致する相手と。

auneで排泄好きの相手を探す

PR・広告リンクを含みます