静まり返った自習室の悲鳴
梅雨時の平日の夕方5時過ぎ、蒸し暑い外気とは対照的に、エアコンが効きすぎて肌寒い予備交の自習室でのことだ。私は模試の復習をするために席につき、静まり返った室内でシャーペンの音だけを聞いていた。乾燥した空気の中で、冷え冷えとした冷風が容赦なく体温を奪っていくような時間帯だった。
……その時、私の二つ斜め前の席に座っていた女子生徒が目に入った。
彼女は17、18歳ほどの現役の高校生らしく、濃紺の襟が特徴的なセーラー服を着ていた。薄手の白いコットンのブラウスは、冷房の風で少し体に張り付くようになっており、インナーのキャミソウルが微かに透けて見えるほどだった。髪は長めの黒髪で、青いシュシュを使ってツインテールにまとめられており、手首には白ベース of チープな腕時計がはめられていた。その端正な顔立ちには薄くメイクが施されていたが、額やこめかみには細かな冷や汗がにじんでおり、それが目元のマスカラを少しだけ滲ませていた。
最初はただペンを動かしているように見えたが、彼女の様子が明らかにおかしいことに気づいた。
彼女は机の下で、紺色のスクルソックスに包まれた細い両脚をピタリと重ね合わせ、膝同士を擦り合わせるようにして小刻みに貧乏揺すりをしていた。ローファーのつま先が交互に床を叩くたび、かすかに乾いた音が周囲に響く。彼女の手は、薄いコットンプリーツスカートの裾をぎゅっと握りしめており、その指の関節は緊張のあまり白く強張っていた。
その極限の様子を目にした瞬間、私の胸はドクンと激しく鼓動し、彼女の制服の腰回りと、絶えず動き続ける足元から目が離せなくなってしまった。
彼女は明らかに、エアコンによる冷えと時間的な制約から生じた強烈な尿意の波と戦っていた。自習室のルールで、試験時間中の退出は厳しく禁止されており、廊下には監視役の講師が立っている。その社会的な檻が彼女を追い詰めていた。彼女は10秒に一度は壁の時計を見上げ、残りの時間を計算しては絶望的な表情を浮かべていた。お腹の奥でうごめく排尿欲の第一波をなんとかやり過ごしたものの、すぐに襲ってきたより強烈な第二波に対し、彼女は「くっ……」と息を詰らせて上半身を机に突っ伏すように丸めた。
見てはいけないと思うのに、私は息をするのも忘れ、彼女の太ももの震えと、滲んだメイクのまま歪められた苦悶の表情を凝視し続けていた。
ついに試験終了のチャイムが鳴り響いた瞬間、彼女はペンを投げ出すようにして席を立ち、不自然に内股を擦り合わせながら、廊下のトイレへとよろめくように小走りで向かっていった。
今でも冷房の効きすぎた静かな部屋にいると、あの日の彼女の歪んだ顔と、スカートを握りしめていた指先の白さを思い出して、胸の奥が熱くなる。
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※ 掲載されている話は、読者投稿・創作をもとにした読み物(フィクション)です。実在の人物・団体・場所とは一切関係ありません。
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