冬期講習の休み時間の罠
厳しい寒さの1月午前11時半過ぎ、大学受験を控えた受験生で熱気と乾燥が混ざり合う予備校の教室でのことだ。午前中の長い冬期講習の授業が終わり、10分間の短い休み時間に入った瞬間、教室内の静寂がガヤガヤとした雑音へと変わった。
……その時、前方の席から立ち上がったものの、その場で静止してしまった女子生徒が目に入った。
彼女は18歳の高校生らしく、グレーのニットカーディガンの上にダフルコートを羽織り、チェック柄のプリーツスカートに黒のタイズを履いていた。髪はショートボブで、机の上には可愛いペンケースが置かれていた。彼女は立ち上がった瞬間に急激な尿意に襲われたようで、顔面は蒼白になり、額には冷たい汗がにじんでリップグロスで彩られた唇をきつく噛み締めていた。その表情は我慢の限界を物語るように激しく歪んでいた。
彼女は教室を出ようとしたが、廊下の女子トイレの前にはすでに長い行列ができているのが見え、絶望したように立ち尽くしていた。
彼女は両手をダッフルコートのポケットに入れ、ポケットの中から太ももを強く押さえるようにして、内股でモゾモゾと身悶えしていた。チェックのプリーツスカートの裾が不自然に揺れ、タイツを履いた両脚をきつく交差させて内ももをすり合わせている。休み時間はあと数分しかなく、次の授業が始まればさらに90分間も席を立てないという過酷な檻が、彼女を極限まで追い詰めていた。
その張り詰めた様子を見た瞬間、私の喉はカラカラに渇き、彼女のタイツの擦れ合う動きと、限界の表情から目が離せなくなってしまった。
尿意は波のように押し寄せ、彼女は時折「ふぅ……っ」と熱い吐息を漏らし、腰をくの字に曲げて耐えていた。見てはいけないと思うのに、私は息を殺し、次の授業開始のチャイムが迫る中で彼女が必死に足を震わせている姿を見つめ続けた。
チャイムが鳴る直前、彼女は意を決したようにポケットから手を抜き、お腹を抱えながら早歩きで教室を出ていった。
今でも冬の乾いた予備校のチャイム音を聞くたび、あの日のダフルコートを着た彼女の必死の表情と、タイツの擦れる揺れを思い出して胸が熱くなる。
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※ 掲載されている話は、読者投稿・創作をもとにした読み物(フィクション)です。実在の人物・団体・場所とは一切関係ありません。
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