排泄物語

高級ワインの試飲会での試練

投稿者: ランダムテーマ エピソード集(エピソード51〜100)2分で読めます閲覧 1,1973.1(7件)

秋の夜7時過ぎ、華やかな照明の下で多くの業界関係者が集まる高級ワイヌの試飲会会場でのことだ。会場内は暖房が効いており、ワイングラスの触れ合う音と賑やかな会話で満ちていた。私は取引先との挨拶を交わしながら、何種類もの冷えた白ワインを一口ずつテイスティングしていた。

最初の異変は、主要なクライアントとの立ち話が始まって間もなく訪れた。下腹部をぎゅっと握られるような、急激な尿意の波が私を襲ったのだ。冷たい白ワインのアルコールと利尿作用が、一気に膀胱を圧迫し始めたのだった。

私はエレガントな赤いノースリーブドレスに、黒のウールコートを肩に羽織り、ベージュのストキグに黒のパンプスを履いていた。髪は緩くアップにしてゴールドのヘアピンを飾っていたが、猛烈な尿意の第一波が来た瞬間から背中に冷たい汗が走り、額のファンデーションとリップが汗で崩れていくのが分かった。ワイングラスを持つ右手は緊張で細かく震え、指先は血の気が引いて白くなっていた。ドレスの裾の下で、両脚をきつく交差させ、パンプスの中で足の指を丸めて耐えた。

重要な取引先の専務が目の前で熱心に語り続けており、話を遮って離席することはマナー違反になるという強い社会的な檻が私を縛り付けていた。

尿意は波のように押し寄せ、最初は軽いものだったが、すぐに呼吸を浅くせざるを得ない凶悪な第二波、第三波へと変化していった。膀胱が決壊寸前のダムのようになり、一歩でも動けばすべてが溢れ出してドレスを汚してしまうという恐怖が頭を支配した。「あと3分……この話が終わるまで……」と脳内で時間を何度も計算し、必死に耐え忍んだ。

恥ずかしさと漏らしてしまうかもしれない極限の恐怖で、心臓が爆発しそうなほど激しく脈打っていた。

専務が「では、また後ほど」と立ち去った瞬間、私はグラスを近くのテーブルに置き、ドレスの裾を少し持ち上げながら、内股を引きずるようにして会場の奥の化粧室へ急いだ。個室に入り、便座に座って熱いものを一気に解放した瞬間の、全身の力が抜けていく心地よさは言葉にならなかった。

今でも冷えた白ワインのグラスを見るたび、あの時の冷や汗の匂いと、取引先の前で必死に足を震わせて耐えていた極限の焦燥感を思い出して股の奥がすくむ。

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― この話は、これにて ―

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