排泄物語

渋谷の渋滞バスでの拷問

投稿者: ランダムテーマ エピソード集(エピソード51〜100)2分で読めます閲覧 4994.7(3件)

ゴールデンウィークの夕方5時半過ぎ、東京近郊の高速道路を走る長距離高速バスの車内でのことだ。行楽帰りの中、高速道路は大渋谷となっており、バスはほとんど身動きが取れない状態だった。車内は乗客の疲労感とよどんだ空気で重苦しく包まれていた。

最初の異変は、スマホの画面を眺めていた時に訪れた。お腹の奥がギュルギュルと急激に差し込むように痛み、直後に冷たい汗が全身から吹き出した。乗車前にサービスエリアで食べた冷たいソフトクリームと、冷たい緑茶が胃腸を急激に刺激したのだ。

私は白いリネンシャツに、グリーンのプリーツロングスカート、そして足元はフラットシューズを履いていた。髪は緩いお団子にまとめていたが、猛烈な便意の第一波が来た瞬間から体中がガタガタと震え出し、冷や汗が額からにじんで首筋を濡らした。バスの座席のシートベルトを握りしめる両手は強張り、指先は白くなっていた。スカートの下では、両脚をきつく交差させ、フラットシューズを床に強く押し当てるようにお尻の筋肉を極限まで締め付けていた。

次のサービスエリアまであと20キロ以上あり、この渋滞では到達するのに1時間以上かかるという絶望的な檻が、私をパニックへと追い詰めた。隣の席にも他人が座っているという空間も、強い社会的プレッシャーとなっていた。

便意の波は容赦なく押し寄せ、一度引いたかと思えば、さらに凶悪な第二波、第三波が下腹部を襲う。お腹の奥で渦巻く決壊寸前の衝動に、内臓が悲鳴を上げていた。もしここで決壊してしまったら、私の大人の女性としてのプライドはすべて塵に帰す。その恐怖で、心臓が爆発しそうなほど激しく波打っていた。

恥ずかしさと焦燥感で頭がどうにかなりそうになり、耳の奥が熱くなって呼吸が荒くなっていく。

ようやくバスがサービスエリアの駐車場に滑り込んだ瞬間、私は荷物を持たずにドアへと飛び出し、お腹を押さえながらトイレへと走り去っていった。便座に座り、限界の圧力をすべて排出した瞬間の、全身の力が抜けていくような解放感は一生の思い出だ。

今でも長距離バスの案内を見るたび、あの時の冷や汗の匂いと、車内で必死に太ももを締め付けて耐えていた極限の感覚を思い出して股の奥がすくむ。

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― この話は、これにて ―

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掲載されている話は、読者投稿・創作をもとにした読み物(フィクション)です。実在の人物・団体・場所とは一切関係ありません。

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