排泄物語

真夏の祭りと青いドレス

投稿者: 生成エピソード集(エピソード151〜170)2分で読めます閲覧 3843.5(2件)

うだるような暑さが残る8月の夜7時半、私は地元で開催された大規模な夏祭りの会場にいた。屋台から漂うソースの香りと人混みの熱気の中で、私の体に最初の異変が訪れた。 下腹部にじわじわと広がる、はっきりとした尿意だった。 直前に冷たいビールを立て続けに2杯飲んだことが、この極限の暑さの中で裏目に出たのだ。

「早くトイレに行かないと……」 焦る私の前に立ちはだかったのは、神社の裏手に設置された臨時仮設トイレの前にできた、50人以上の途方もない行列だった。 簡易トイレの独特な臭気と熱気が漂う中、列の進みは信じられないほど遅い。 私は薄手のサマードレスの裾をギュッと握りしめ、列の最後尾に並んだ。 この状況で列を抜ければ、近くに公共のトイレはなく、周囲は暗い木立ばかり。社会的な羞恥心を考えれば、この列に留まるしかなかった。

尿意は波となって私を襲い始める。最初は数分おきだった小康状態が、列が半分も進まないうちに完全に消失した。 私はサンダルを履いた両足を交差させ、内ももをこれでもかと擦り合わせた。 下腹部に走る鈍痛は次第に鋭い痛みに変わり、膀胱が決壊寸前の風船のようになっているのがリアルに感じられた。 額から流れる汗が目に入り、アイメイクがドロドロに崩れていくのが分かったが、それを拭う余裕すら惜しかった。

「あと何人並んでいるの? お願い、早く進んで……」 心の中で何度も計算をくり返すが、列は一向に進まない。前の人がトイレに入るたびに、数分間の沈黙が流れ、その時間が私の精神をガリガリと削っていく。 私の膝は限界の緊張でガクガクと笑い、腰を引いた不自然な姿勢で立ち尽くすことしかできなかった。 両手で下腹部を強く圧迫し、呼吸を浅くくり返すことで、わずかでも膀胱への刺激を減らそうと試みる。 しかし、その努力を嘲笑うように、最大級の波が押し寄せた。

「っ、ふう……!」 声にならない息が漏れ、私はその場にしゃがみ込みそうになるのを必死で耐えた。 もしここで出したら、この青いドレスに大きなシミが広がり、人混みの中で一生消えない恥を晒すことになる。 その恐怖と、極限状態で限界の筋肉を締め続けるという奇妙なスリルが混ざり合い、頭の芯がカアッと熱くなった。 自分の心臓の鼓動が耳元で激しく響き、周囲の祭りの囃子が遠のいていく。

ようやく私の番が回ってきた。私は倒れ込むようにして簡易トイレのドアを開け、鍵を閉めると同時にドレスをたくし上げた。 便座に腰を下ろし、すべての縛りから解放された瞬間、天国のような心地よさが全身を突き抜けた。 今でも夏の夜に太鼓の音を聞くたび、あの生温かい夜風の中で尿意と戦っていたギリギリの焦燥感と、あの瞬間の胸の高鳴りを思い出して股の奥が熱くなる。

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― この話は、これにて ―

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掲載されている話は、読者投稿・創作をもとにした読み物(フィクション)です。実在の人物・団体・場所とは一切関係ありません。

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