放課後の補習と消えたチャイム
梅雨の冷たい雨が窓を叩く6月の午後5時前、テストの追試対策のために残された放課後の教室でのことだ。教室内には数人の生徒と、教壇で居眠りをしている英語教師だけで、静まり返った空気の中に鉛筆の音だけが響いていた。 ……その時、私の二つ隣の席に座っていた女子生徒が目に入った。
彼女は同じクラスの図書委員で、いつも物静かで小説ばかり読んでいる控えめな女子生徒だった。学校指定のセーラー服の上から、くすんだ薄緑色のカーディガンを羽織り、膝丈のプリーツスカートを履いていた。足元は白いソックスとハルタのローファーだったが、そのローファーを履いた両足が、机の下で交互に浮いたり沈んだりしていた。 彼女はシャーペンを握る右手に限界の力を込め、左手はスカートの下で太ももをギュッと掴み、爪が白くなるほどの力を入れていた。
彼女の脚は、プリーツスカートの裾が不自然にめくれ上がるほど内ももを激しく擦り合わせ、両膝をこれでもかと密着させていた。 時折、小さく「っ……」と息を呑む音が聞こえ、彼女の上体が机に突っ伏すように折り曲げられていく。 額から流れる脂汗で、普段は整っている前髪が額にはりつき、メガネの奥の瞳には涙がたまっていた。 「早く、プリントが終わればいいのに……」と、彼女は配られたプリントの進捗を睨みつけながら焦燥を募らせていた。
彼女は、昼食の購買パンのせいで急激に悪化した猛烈な便意の波と戦っていた。 静まり返った教室内で、先生に挙手をして「トイレに行かせてください」と言うのは、思ていた以上に大きな恥ずかしさを伴う。その社会的な檻が、彼女を座席に縫い止めていた。 便意の波が押し寄せるたび、彼女は「ふぅ……っ」と熱い吐息を漏らし、お尻の括約筋を極限まで締め上げていた。
見てはいけないと思うのに、私は彼女のセーラー服の背中が、冷や汗で濡れて暗い色に変色していく様子から目が離せなかった。 心臓が激しく高鳴り、喉の奥が乾く。 もしこの静かな教室内で彼女が決壊してしまったら、彼女の学校生活はどうなってしまうのだろう。そんな後ろめたい想像が頭をよぎり、耳の奥が熱くなった。
「先生、終わりました……っ」 ついに彼女は限界を迎え、プリントを持って教壇へと急いだが、立ち上がった衝撃で便意の第二波が襲った。 彼女はプリントを机に置いた瞬間、内股のままその場で動きを止めてしまった。 顔を真っ赤にし、両手でスカートの上からお尻を強く押さえ、膝を激しく震わせている。 先生が驚いてプリントを受け取ると、彼女は慌てていて「失礼します!」と叫びながら、お尻をかばうように廊下へと飛び出していった。 今でも雨の日の静かな教室にいるたび、あの放課後に限界の姿勢で耐えていた彼女のセーラー服姿と、あの瞬間の緊張感を鮮明に思い出す。
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