二次会のカラオケと開かない扉
新入社員の歓迎会が行われた4月の夜11時前、私は職場の同僚たちと二次会のカラオケルームにいた。大音量の音楽と楽しげな歌声が響く中、お酒も進み、室内は熱狂的な盛り上がりを見せていた。 最初の異変は、私が冷たいウーロン茶を立て続けに3杯飲み干した直後のことだった。 下腹部にツンと刺すような強い尿意が走り、私の体を緊張が走った。
「すぐにトイレに行こう」 私は席を立ち、カラオケルームを出て通路の奥にある女子トイレへと向かった。 しかし、運悪く女子トイレの個室は一つしかなく、すでに別の部署の女性社員が何人も並んで長い列ができていた。 この状況で元の部屋に戻るのも恥ずかしいし、かといって列に並んでいれば、いつ自分の番が来るか分からない。その社会的なプレッシャーと、開かないトイレの扉という檻が、私を廊下の端に縛り付けていた。 私は黒いプリーツスカートの中で、両脚を限界までピタリと合わせ、太ももをきつく擦り合わせた。
尿意は容赦のない大波となって押し寄せる。 私はサンダルを履いたつま先に力を込め、お尻の筋肉を限界まで締め上げた。 冷たい汗が背筋を伝って流れ落ち、額の汗で前髪がはりついていくのを感じた。 「あと3人、あと少しで開く……」と脳内で必死の自己交渉をくり返すが、尿意の波は間隔を縮め、より鋭い痛みを伴うようになっていく。 騒がしいいカラオケの音が廊下まで漏れ聞こえる中、私の呼吸は浅く荒くなり、心臓が壊れたように早く打ち鳴らされていた。 漏れそうという恐怖が頭を支配し、顔からは血の気が引いて白くなっていた。
「っ、ふう……!」 最大級の波が押し寄せた瞬間、私は壁に背中を押し当て、下腹部を両手で強く押さえてしまった。 周囲の同僚が「大丈夫?」と声をかけてくれたが、私は首を振るのが精一杯で、膝が激しくがくがくと笑っていた。 行くくことも戻ることもできない極限状態の中で、ようやく個室が空いた。 私は滑り込むようにして鍵を閉め、便座に腰を下ろした瞬間のあの圧倒的な熱い解放感は一生忘れられない。 今でもカラオケの賑やかな音を聞くたび、あの廊下での限界の戦いを思い出して股の奥がキュンと引き締まる。
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