新プロジェクトの役員プレゼン
肌寒い10月の月曜日、午後3時過ぎの本社2階の第一役員会議室でのことだ。部屋全体を支配する張り詰めた空気の中、冷房が寒いくらいに効いた空間で新プロジェクトの最終承認プレゼンが行われていた。私は機材とスライドの操作担当としてスクリーンの脇に控えていた。……その時、プレゼンターを務めるプロジェクトリーダーの品川さんが視界に入った。
彼女は高級感のあるダークネイビーのウール混テーラードスーツに、光沢のある白いシルクブラウスを身に纏い、黒い7センチヒールの本革パンプスを履いていた。髪は金属製の細いヘアピンで後ろにきっちりとシニヨンにまとめられていた。しかし、プレゼンが始まってわずか数分後、彼女の完璧なビジネススタイルに異変が生じた。
彼女はマイクを持ったまま演台の端を白くなるほど強く握りしめ、説明の声が一瞬掠れて途切れた。額やこめかみからは脂汗がだらだらと流れ落ち、完璧に施されていたはずのファンデーションがヨレて、目元のマスカラが滲んで薄黒い影を作っている。朝から冷え切ったオフィスでアイスコーヒーを何杯も飲み、さらに極度の緊張が重なったことで、下腹部を雑巾のようにギュッと絞り上げる猛烈な便意の第一波が彼女の腸内で暴れ始めたのだ。
タイトなスーツパンツの股間部分でお尻の括約筋を極限まで締め付け、両脚をピンと伸ばしてクロスさせているが、ヒールを履いた膝はがくがくと不自然に震えていた。 「あと、あと10分……質疑応答が終わるまで……」 彼女は自分の腸の限界と、役員たちの前でプレゼンを中断して退室するわけにはいかないという強烈な社会的圧惑の間で、必死に内面の交渉を繰り返していた。
便意の第二波、第三波が押し寄せるたび、彼女はお腹の激痛に耐えかねて、腰がわずかに引けてお尻が突き出るような不自然な姿勢になり、ハァハァと熱い吐息を漏らした。見てはいけないと思いつつも、彼女の太ももが激しく痙攣するように震え、スーツの生地が動く様子から目が離せなかった。私の心拍数は跳ね上がり、胸が激しく高鳴った。
質疑応答が締めくくられた瞬間、彼女は資料の片付けもそこそこに、お尻をかばう極端な内股の歩き方で会議室を飛び出した。廊下の突き当たりにあるトイレの個室に滑り込み、重い扉の鍵を閉めて便座に座り込んだ。今でも会議室のプロジェクターが起動する音を聞くたび、あの時の彼女の限界の表情と、漂っていた切迫した空気感を思い出して耳の奥が熱くなる。
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