ビルの受付カウンター
蒸し暑い7月の午後2時過ぎ、都心の大手商社ビルの1階受付カウンターでのことだ。広大なロビーは高い天井から差し込む光で明るかったが、冷房が寒いくらいに効いており、静かな空間に自動ドアの開閉音だけが響いていた。私は打ち合わせのためにロビーのソファーで待機していた。……その時、受付を担当していた女性の杉本さんが視界に入った。
彼女は会社の規定である、ネイビーの上品なベストに白い長袖ブラウス、膝上のタイトスカートを着用し、足元は黒の5センチヒールを履いていた。髪はすっきりと後ろでシニヨンにまとめられ、胸元にはネームプレートが光っていた。しかし、私がロビーに座ってから10分ほど経った頃、彼女の様子が急激に変化した。
彼女はカウンターの下で両膝をピタリと密着させ、タイトスカートの裾の下で内ももを強く擦り合わせるような仕草を繰り返した。額からは冷や汗がにじみ出て、綺麗に仕上げたメイクの隙間から冷や汗が流れ、ファンデーションがじわじわとヨレていた。受付業務の冷え込みと、昼休憩に冷たいアイスティーを大容量で飲み干したのが完全に災いしたのだろう、彼女の膀胱は急激に冷やされ、決壊寸前の水風船のように膨らみきっていたのだ。
受付という、常に来客の対応に追われ、自分の判断で持ち場を離れることができない社会的檻が、彼女をカウンターの中に縫い止めていた。来客が話しかけるたびに、彼女は「はい、少々お待ちください……」と声を引き攣らせ、きつく噛み締めた唇からは赤みが消えて白くなっていた。
尿意の波が押し寄せるたび、彼女はカウンターを白くなるほど強く握りしめ、つま先立ちになって全身の筋肉を硬直させて耐えていた。見てはいけないと思つつも、彼女の太ももが限界の緊張でがくがくと震え、スカートの裾が不自然に揺れる様子から目が離せなかった。私の心臓はバクバクと激しく脈打ち、喉がカラカラに渇いた。
ようやく交代の受付スタッフがやってきた瞬間、彼女はカウンターの影から飛び出したが、一歩を踏み出す衝撃で尿道が限界を迎えそうになり、その場で動きを止めてしまった。両手でスカートの上から股間を強く圧迫し、がくがくと震える足元を支えながら、不自然な内股の姿勢で裏のスタッフ用通路へと消えていった。今でもあのオフィスビルの受付を見るたび、あの時の彼女の限界の震えを思い出して耳の奥が熱くなる。
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※ 掲載されている話は、読者投稿・創作をもとにした読み物(フィクション)です。実在の人物・団体・場所とは一切関係ありません。
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