中学校の体育祭
初夏の強い日差しが照りつける6月の上旬、午前10時過ぎの中学校の校庭でのことだ。体育祭の熱気で校庭内は独特の緊張感と砂埃で満ちていた。私は保護者席のパイプ椅子に座っており、前の立ち見エリアの様子がよく見えた。……その時、近くの案内板の前に立っていた女性の教師の佐藤先生が目に入った。
彼女は学校のジャージの上着に、膝丈の黒いジャージショートパンツ、そしてスニーカーを履いていた。髪はすっきりと一本のポニーテールに結ばれており、真面目に生徒たちの整列を見守っていた。しかし、長時間の開会式が進むにつれて、彼女の様子に明らかな異変が現れた。
彼女はジャージの上着の裾を両手でちぎれんばかりに強く握りしめ、両膝を限界までくっつけ、内ももを強く擦り合わせながらもじもじと身を捩り始めたのだ。額からは冷や汗の粒が浮き上がり、きれいに整えられた眉は苦しげに歪んでいた。朝の冷え込みと冷たい水を飲みすぎたのが、彼女の腸を容赦なく冷やしていたのだろう。
彼女は、猛烈な便意と戦っていた。体育祭という、教師としての責任と全員の視線が集まる社会的圧惑が、彼女をその場に縛り付けていた。
便意の波が押し寄せるたび、彼女は「うぅ……っ」と熱く荒い吐息を漏らし、腰を低く落としてお腹を抱え込むようにして必死に耐えていた。見てはいけないと思つつも、彼女の太ももが限界の緊張でがくがくと震え、ジャージの裾が不自然に揺れる様子から目が離せなかった。私の心臓はバクバクと激しく脈打ち、喉がカラカラに渇いた。
開会式が終わり、生徒たちが動き出した瞬間、彼女は立ち上がることができず、そのまましゃがみ込んでしまった。両手でお尻の後ろを強く圧迫し、がくがくと震える足元を支えながら、引きずるような内股の歩き方で体育館の裏にあるトイレへと消えていった。今でも体育祭のBGMを聞くたび、あの時の先生の限界の震えを思い出して胸が締め付けられる。
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