排泄物語

放課後の自習室と、初めての決壊

投稿者: かな2分で読めます閲覧 1,7713.6(9件)

中学三年生の冷え込む十一月の午後五時過ぎ、私は放課後の薄暗い自習室に残っていました。期末テストの直前で、どうしても数学の苦手な箇所を克服したくて、一人で机に向かっていたのです。ガタガタと鳴る古い窓からは冷たい隙間風が吹き込み、私の冷え切りやすい下半身を容赦なく冷やしていました。

その時の私の服装は、濃紺のセーラー服に同色のプリーツスカート、そして白いコットンの三つ折りソックスにローファーという、ごくありふれた制服姿でした。髪はまだ幼さの残る二つ結びにしており、メイクもしていない素顔は、寒さと焦りで少し赤くなっていました。手元には使い古したシャーペンと、端がめくれたノートが置かれていました。

最初の異変は、自習室に入ってから一時間ほど経った頃の、下腹部へのしんしんとした尿意でした。「あと少しでこの大問が解けるから」と自分に言い訳をして、椅子の上で少し座り直しました。しかし、それが失敗の始まりでした。冷気を含んだ尿意の第一波は数分で引き、一時的な静寂が訪れましたが、その後すぐに、先ほどとは比べものにならないほど強烈な第二波が襲ってきたのです。

「どうしよう、今さらトイレに行くなんて恥ずかしい……」 自習室には私の他に、憧れの先輩と厳しい指導教員が静かに机を並べていました。静寂に支配された部屋で、立ち上がって席を外す音を立てることへの羞恥心が、私の体をその場に縛り付けました。下腹部に走る鈍い痛みに、私は机の下で密かに両太ももをきつく交差させ、内股をこれでもかと擦り合わせました。額からはじわりと冷や汗がにじみ、シャーペンを握る指先は血の気が引いて白く硬直していました。

限界を超えた膀胱は、まるで破裂しそうな風船のように下腹部を内側から圧迫し、私は奥歯を噛みしめて声を漏らさないように必死で耐えました。呼吸は浅くなり、全身に鳥肌が立っていくのが分かりました。時計の秒針が進む音が心臓の鼓動と重なり、頭の中では「お願い、あと十分だけ持ってください」という無意味な祈りが繰り返されます。しかし、限界に達した括約筋が、一瞬の気の緩みとともに悲鳴を上げました。

「あ……」 かすかな吐息とともに、温かい液体が制服の薄いショーツを通り抜け、スカートのウール地へと容赦なく染み込んでいきました。太ももを伝う熱い感触は、冷え切った私の脚を包み込み、三つ折りソックスへと流れ落ちていきました。床に小さな水たまりができるのを見つめながら、私は恥ずかしさと、背筋がゾクゾクするような奇妙な解放感の混ざり合った、生まれて初めての感情に支配されていました。

これが、私の特別な趣味への入り口だったのです。当時はまだオムつを使うような知識もありませんでしたが、あの日の放課後の静けさと、自分の力ではどうにもならなかった限界の記憶は、今でも私の胸を激しく焦がします。

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― この話は、これにて ―

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掲載されている話は、読者投稿・創作をもとにした読み物(フィクション)です。実在の人物・団体・場所とは一切関係ありません。

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