冬の深夜、ナイトランの静寂に響く警告
冷え込みの厳しい1月の深夜11時過ぎ、私は自宅近くの広大な総合公園の外周路をナイトランニングしていた。仕事のストレス発散のために深夜の寒風の中を走っていたのだが、夕食にとった激辛のラーメンと、冷たいスポーツドリンクの組み合わせが最悪の化学反応を起こしたらしい。突然、お腹の奥がギュルギュルと大きな音を立てて鳴り響き、冷や汗が一気に噴き出した。
それは単なる尿意ではなく、激しい腹痛を伴う強烈な便意と尿意のダブルの襲撃だった。
「まずい、これは本当に時間がない……」と私はその場に立ち止まりそうになった。
公園の街灯がまばらに照らす夜道は静まり返っており、歩くたびに括約筋が悲鳴を上げる。お尻の筋肉に全神経を集中させ、少しでも力を抜けば終わるという極限状態だ。厚手の防寒用ランニングタイツの上から、両手でお腹とお尻を必死に押さえ込む。顔は苦悶に歪み、冷たい冬風の中で額からは大粒の汗がボロボロとこぼれ落ちた。一番近い公衆トイレまで約800メートル。普段なら数分の距離が、まるで果てしない砂漠の巡礼路のように感じられた。
便意の波は数分おきに、より強力に、より深く私を抉るように襲ってくる。膝がガクガクと震え、腰を不自然にくの字に曲げたすり足でしか前に進めない。もしこんなところで決壊してしまったら、私の大人の女性としての尊厳は完全に崩壊する。
冷たい静寂の中で、自分の荒い呼吸音と激しい心臓の鼓動だけがやけに大きく耳に響いた。恥ずかしさと絶望感で頭が狂いそうになりながら、神に祈るように一歩ずつ進んだ。
ようやく見えた公衆トイレの入り口に滑り込み、個室のドアを閉めてタイツを引き下ろした瞬間に、すべてが勢いよく解放された。
便座に腰を下ろして冷たい空気に晒されながら、胃腸の痛みが引いていくのと同時に訪れた圧倒的な安堵感に、私はしばらく個室の中でへたり込んでいた。今でも冬の静かな夜に冷たい風を浴ると、あの時の逃げ場のない便意の恐怖と、お尻をギュッと締めて震えていた自分の姿を思い出して下腹部がキュンとする。
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※ 掲載されている話は、読者投稿・創作をもとにした読み物(フィクション)です。実在の人物・団体・場所とは一切関係ありません。
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