初めての野外大決戦、緊急事態の谷間で
大学に入学し、私は念願だったアウトドアサークルに加入した。2年生の秋、総勢8名のメンバーとともに、少し難易度の高い紅葉の美しい渓谷ルートを登ザンしていた。その日の昼食時、山小屋で食べた名物の激辛スパイスカレーと、午後になって急激に冷え込んできた渓谷特有の風が、私の胃腸に最悪の化学反応を引き起こした。歩き始めて30分後、お腹の奥底から「ゴロゴロ、ギュルルル」と地鳴りのような不穏な音が響き渡り、冷たい戦ッキリが背筋を突き抜けた。
私の服装は、サークルの支給品である吸汗性の高いナイロン製のチェック柄の山シャツに、ストレッチ素材の黒いハーフパンツ、その下にはオレンジ色の厚手の着圧タイツを穿き、足元は泥だらけの頑丈な登山靴だった。髪は左右に二本の三つ編みにしてまとめていた。お腹を抱えるようにして前かがみになり、トレッキングポールを握る両手にはギチギチと異常な力が入り、指の関節が真っ白になっていた。メンバーの前で「うんこが漏れそうだ」などと口にすることは、20歳の女子大生にとって死よりも恥ずかしい。私は最後尾に下がり、冷や汗でぐしゃぐしゃになった顔を隠すようにうつむいた。
「嘘、これ本当にまずい。耐えられない波だ……」 便意の第二波は強烈極まりなく、腸が雑巾のように雑に絞られる感覚が走った。お尻の括約筋を極限まで引き締め、タイツの上から両手で太ももの付け根を押さえ、すり足で一歩ずつ進むのがやっとだった。体内の限界容量を超えた熱い泥のような塊が、一歩歩く振動のたびに直腸の出口を激しく押し広げようとする。額から流れる汗が眉毛を伝って目に入り、痛みに顔を引きつらせながら、私は脳内でベースキャンプに戻るまでの時間計算を繰り返したが、絶望的な数字しか浮かばなかった。
ついに冷や汗でタイツが肌に張り付く限界の瞬間に、私は「先に歩いてて!ちょっと写真を撮ってくる!」と引き攣った声で嘘をつき、トレイルの脇にある巨大な岩の影へと滑り込んだ。人目が届かないことを確認し、震える指先でハーフパンツとタイツ、ショーツを膝まで引きずり下ろした。木々を揺らす冷たい風が、汗ばんだ白いお尻を冷酷に冷やし、肛門のすぐ手前まで迫った熱い塊が今にも溢れ出そうだった。
私は白樺の頑丈な枝を両手でしっかりと掴んで体重を支え、中腰の姿勢で深くしゃがみ込んだ。その瞬間、耐え続けていた括約筋を解き放つ。 「ど、ドクドク、ビシャ……」 激しい水音とともに、抑え込んでいた熱い排せつ物が地表の泥へと勢いよく放出された。お腹を突き破りそうだった激痛が一気に引き去り、体の中から温かい毒素が抜けていく感覚に、私は「あぅ……」と小さく吐息を漏らした。野生の動物のように剥き出しの地面へ排便するスリルと恥ずかしさ、そして極限の苦痛から解放された瞬間の恍惚感が、私の全身を熱く痺れさせた。携帯用ティッシュで急いでお尻を拭き、土と枯れ葉をかけて痕跡を隠す。
サークルのメンバーの元に戻る時、足元はまだ少し震えていたが、私の心の中には、これまでに経験したことのない奇妙な自由の風が吹き抜けていた。
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※ 掲載されている話は、読者投稿・創作をもとにした読み物(フィクション)です。実在の人物・団体・場所とは一切関係ありません。
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