絶壁の境界線、風と視線の狭間で
先月の初夏、私はある岩稜帯が連続するアスレチックな中級山岳を登ザンしていた。梅雨の晴れ間の強い日差しが降り注ぐ中、尾根沿いルートを進んでいた。この日、私は以前から目をつけていた、非常にスリリングで、しかし排せつのスポットとしては最高に挑戦的な場所での野外おしっこを計画していた。それは、片側が数百メートルも切れ落ちた絶壁の縁にあり、なおかつ対岸の展望台や他の登山ルートから双眼鏡を使えば見えてしまうかもしれないという、露出リスクと墜落スリルが隣り合わせの極限の崖際だった。
私の服装は、蛍光オレンジのタイトなトレイルランニングシャツに、伸縮性の高い黒のコンプレッションタイツ、そして泥のついた軽量登山靴だった。髪は崩れかけた高いお団子頭にまとめ、サングラスを頭に乗せていた。登りながら大量のスポーツウォーターを消費し、膀胱を最大容量まで膨らませていた。尿意の波が押し寄せるたび、下腹部の疼きをタイツの上から両手で強く押し込み、絶壁から吹き上げる強い風に身を震わせた。
「もうすぐあそこだ。ここで漏らしたら崖下に落ちるようなもの……」 尿意が脳の満水計を突破しそうになり、私は足を一歩進めるのにも全身の筋肉を硬直させなければならなかった。タイツの生地が張り裂けそうなほど内股を擦り合わせ、腰を大きく落ながら、滑りやすい岩場を慎重に下りていく。もし足を滑らせれば、尿意の解放どころか大惨事になる。その絶対的な生命の危機と、尿意との綱渡りが、私の胸の鼓動をうるさいほどに加速させ、喉の渇きを限界まで深めていた。
ついに目的の場所に到達した。登山道からわずか数メートル外れた、崖っぷちに突き出た平らな岩盤の上。数歩先は奈落の底だ。私は小さな低木の根元を左手でしっかりと握りしめて身体のバランスを保ち、右手でタイツとショーツを太ももの下まで引き下ろした。吹き上げる強い上昇気流が、露出した下半身を激しく叩き、お尻が一瞬で冷え切る。
私は崖のギリギリの縁に踵を乗せるようにして、空中に向かってお尻を突き出す姿勢で深くしゃがみ込んだ。そして、視線を遥か下の谷底に向けながら、膀胱のダムを全開にした。 「ジョーーー、ザーーーー……」 温かい黄金の液体が、絶壁の空中へと弧を描いて放出され、風に流されて霧のように散っていく。遥か下方に見える渓流の輝きと、頭上の青空、そして対岸の尾根を歩く他のハイカーたちの小さな影。彼らに見られているかもしれないという狂おしいほどのスリルと、高所での墜落の恐怖、そして温かい尿が身体から抜けていく爽快感が、私の全身を甘美な痺れで満たしていった。
終わった後、下着を整えて安全な登山道に帰戻した時、私の脚は恐怖と快感の余韻でしばらく笑っていた。この命がけの解放感があるからこそ、私は山に登り、今でも次の極限のスポットを求めて地図を眺め続けている。
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※ 掲載されている話は、読者投稿・創作をもとにした読み物(フィクション)です。実在の人物・団体・場所とは一切関係ありません。
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