排泄物語

緊迫の受験会場と薄いタイツの戦い

投稿者: さき(saki) エピソード集2分で読めます閲覧 7414.0(4件)

高校3年の2月、私は都内にある私立大学の一般入試会場にいた。外はみぞれ交じりの雪が降る凍えるような寒さで、古びた講義室の暖房はほとんど機能していなかった。私は学校指定の濃紺のプリーツスカートに、寒さを防ぎきれない薄手の30デニールの黒タイツを履き、冷え切ったローファーの中で十本のつま先をぎゅっと縮めていた。髪はポニーテールに結んでいたが、冷や汗が首筋を伝って襟足を濡らし、まとわりつくような不快感があった。

異変は、2時間目の英語の試験開始からわずか20分後に訪れた。朝食に食べた温かい味噌汁が災いしたのか、下腹部の奥深くで「ゴロ、ゴロゴロ……」と重苦しい音が響いた。最初はただの緊張による胃痛だと思い、深く呼吸をしてやり過ごそうとした。しかし、数分もしないうちに、それは言い逃れのできない本物の「げり」の第一波へと姿を変えた。強烈な差し込み痛が内臓をねじ切るように走り、私は思わずシャープペンを握る右手に力を込めた。指の関節が白く浮き上がり、手の平はねっとりとした冷や汗で滑るほどだった。

試験時間は残り40分もある。ここで挙手をして途中退室すれば、その時点で試験は無効となり、私のこれまでの受験勉強はすべて水の泡になる。その社会的な死とも言えるプレッシャーが、私を硬い木製の椅子にしがみつかせた。私は机の下で細い両脚を交差させ、内ももをこれでもかと密着させて括約筋を極限まで締め上げた。波が来るたびに、お腹の中で冷たい液体が渦を巻いて下降する感覚があり、全身の皮膚に鳥肌がぶわっと広がった。メイクなどしていない素肌の額からじわりと汗が流れ落ち、眼鏡のフレームを滑って解答用紙の余白にポツリと丸いシミを作った。

第二波は、さらに容容なく襲いかかってきた。括約筋の物理的な限界が近づいているのを感じ、私は太ももの筋肉を激しく震わせながら硬直させた。腰をわずかに浮かせ、制服のスカートの生地越しに椅子の角にお尻の割れ目を強く押し当てることで、どうにか出口を塞ごうと試みる。頭の中では「あと30分、いやあと20分耐えれば……」と時計の秒針ばかりを計算し、英語の長文など全く頭に入ってこなかった。お腹の激痛で顔が歪み、唇を噛み締めすぎて皮が剥け、鉄の味が口の中に広がった。神様、お願いだから今だけは待って、と心の中で涙を流しながら祈り続けた。

ついに試験終了のチャイムが鳴り、「筆記用具を置いてください」という試験官の声が聞こえた瞬間、私の精神の糸が切れかけた。解答用紙が回収されるわずか数分間が、人生で最も長い地獄のようだった。回収が完了したと告げられた瞬間、私は椅子から飛び起き、不自然に内股でガクガクと震える膝を抱えながら、廊下へ這い出るようにしてトイレへ直行した。 今でも2月の冷たい風を浴びるたび、あの解答用紙の上に落ちた冷や汗の感触と、絶対に漏らせないという狂気的な焦燥感を思い出して、下腹部がキュンと痛む。

---

― この話は、これにて ―

この話を評価する

平均 4.0(4件)

掲載されている話は、読者投稿・創作をもとにした読み物(フィクション)です。実在の人物・団体・場所とは一切関係ありません。

この話の続きは映像で——実写の脱糞・スカトロ作品を価格比較

価格比較・レビューは姉妹サイトScatSearchで(PR・アフィリエイトリンクを含みます)

さき(saki) エピソード集」の他の話

4.529閲覧 1,372

満員電車という逃げ場なき檻

大学2年の梅雨時、午前8時過ぎの小田急線は最悪の混雑だった。湿気と乗客の熱気で車内は蒸し風呂のようでありながら、吊り下げられたエアコンからは冷たい風が局所的に吹き下ろしていた。私はお気に入りの白いシフォンブラウスに、膝丈のタイトなデニムスカ…

3.759閲覧 1,072

社外セミナーの重要スピーチと最後の防衛線

昨年の秋、私は業界の合同カンファレンスに伴う社外セミナーに参加していた。会場は都内のホテルの大広間で、全国から何百人ものビジネスパーソンが集まり、ステージ上では著名な特別ゲストによる基調講演が行われていた。私は動きやすさを重視したストレッチ…

4.020閲覧 708

新人OLの初プレゼンと胃腸の叛乱

社会人1年目の秋、私は新商品の社内向け企画提案という、人生初の重要プレゼンテーションの場に立っていた。会議室には上司や役員たちがずらりと並び、独特の重苦しい空気が漂っていた。私は卸したての堅い黒のリクルートスーツに、窮屈な白い長袖シャツを第…

4.529閲覧 654

通勤電車の信号トラブルと無限の波

30代になり、仕事にも慣れて中堅と呼ばれるようになった冬の朝、私はいつもの通勤快速電車に乗っていた。前日の深夜まで及んだ残業の疲労と、駅の売店で買った冷たい缶コーヒーが引き金となり、私の胃腸は最悪の悲鳴を上げようとしていた。私は厚手のグレー…

関連する話

3.8427閲覧 1.9万

【観測記録・春】上野公園の満開の下、宴会集団から出た限界個体の記録

4月2日、上野恩賜公園。晴れ、風弱し。ソメイヨシノは満開を2日過ぎた頃で、園内は夕方の時点で既に飽和状態であった。私の定点は噴水広場寄りのベンチ。ここは公衆トイレへの動線が交差する要衝であり、観測には最適である。花びらが夕風に乗って絶えず舞…

3.7918閲覧 1.9万

【観測記録・秋】ハロウィン渋谷、ゾンビメイクの女性が本物の緊急事態になるまで

10月31日、渋谷センター街周辺。晴れ、夜間気温15度。ハロウィン当夜の渋谷は、観測者にとって年間最大のフィールドである。ただし近年は規制強化で路上飲酒が減り、事例数は減少傾向にある。それでも仮装した成人たちの密度は相変わらず高く、路地とい…

3.7448閲覧 1.6万

河川敷の草むらで、犬の散歩の人が来たあの三分間

金曜の深夜一時、残業帰り。あの公園の夜から、私は遠回りして帰るようになってしまった。まっすぐ帰る道より、少しだけ遠い道を選ぶこと。それが自分でも気づかないうちに、習慣という名の秘密になっていた。 その日は多摩川の河川敷を選んだ。土手の下の草…

4.1738閲覧 1.5万

夏フェスのトイレ百人待ちとか無理。森でしてきた女の言い分

てかさ、夏フェスのトイレ問題どうにかならんの?って毎年言ってるんだけど。去年の山のフェス、昼のピークで仮設トイレ百人待ちなんよ。百人て。推しのステージ三十分後に始まるのに並んでたら人生終わるじゃん。 しかもうち、その時点でもう下腹やばくてさ…

読むだけ、で終わらせない

排泄プレイが好きな女の子は、本当にいる。

aune(アウネ)は、性癖を打ち明けてつながるマッチングサービス。「排泄系が好き」と公言している女の子が実際に登録しています。体験談を読むだけじゃなく、あなた自身の体験をつくりに行きませんか。プレイ相手を探すなら、最初から性癖が一致する相手と。

auneで排泄好きの相手を探す

PR・広告リンクを含みます