真夜中の解放線(高校時代)
あれは高校2年の夏休み、夜中の2時過ぎだったかな。親が寝静まったのを見計らって、部屋の窓からこっそり抜け出したのが始まり。あの頃はただ、誰もいない静まり返った夜の街を歩くっていう、ちょっとしたスリルに酔ってただけだったんだよね。
服装は、学校指定のネイビーのプリーツスカートに、少しヨレた白の半袖ブラウス、足元は履き古した黒の革ローファー。髪は高めのポニーテールを安っぽい水色のシュシュでまとめてた。夏の生温かい湿った空気が肌にまとわりついて、少し歩くだけで額から汗がにじんでくる。スッピンに薄く塗っただけのリップクリームが、汗と混ざってベタベタして気持ち悪かったのを覚えてる。
最初は近所の自販機まで行くつもりだったんだけど、テンションが上がっちゃって、気付いたら家から歩いて30分以上かかる隣町の住宅街まで歩き回ってた。この時間帯って本当に静かで、遠くの幹線道路を走るトラックの音しか聞こえないじゃん。それがなんだか自分だけの世界みたいで、すごく気持ちよかったんだよね。
でも、そんな浮かれた気分も、下腹部に訪れた最初のシグナルで一気に吹き飛んだ。
「あ、やば……おしこしたいかも」
最初はちょっと我慢すればいいやって軽く考えてた。でも、そこはただの住宅街。自販機はあるけどトイレなんてどこにもないし、コンビニも全然見当たらない。野間(夜間)だからどこのお店も閉まってるし、だんだん焦りがこみ上げてきた。
すぐに尿意の第二波が襲ってきて、お腹の奥がギュウギュウと締め付けられるように痛み出した。 「嘘でしょ、さっきまで全然平気だったのに……」 私は立ち止まり、内ももをぎゅっと擦り合わせた。プリーツスカートの裾を両手で力任せに握りしめ、生地がクシャクシャになるのも構わず耐えた。ローファーのつま先に全体重を乗せて、かかとを交互に浮かせながらもじもじと身をよじる。額からは冷たい汗が吹き出して、目元に流れてきて視界がにじむ。それを拭う余裕すらない。
もう膀胱が破裂しそうなくらいパンパンで、一歩踏み出すたびに股の奥のバルブが壊れそうになる。完全に限界だった。 「もう無理、漏れちゃう……!」 息がハァハァと荒くなり、心臓がうるさいくらいドクドク脈打つ。私は震える手でガードレールを掴み、周りを必死に見回した。誰もいない。車も通らない。目の前には、薄暗い街路樹の植え込みと、その影に隠れたコンクリートの壁。
「ここで、しちゃおう……」
そう決めた瞬間、頭の奥がカッと熱くなった。犯罪的なスリルと、我慢の限界からくる快感がごちゃ混ぜになる。私は植え込みの影に滑り込み、背中をコンクリートの壁に預けた。ブルマ代わりの黒い一分丈スパッツと下着をまとめて引き下ろし、膝を大きく曲げて腰を落とす。
ローファーの底で土を踏みしめ、太ももをブルブルと震わせながら、ギュッと目を閉じて力を抜いた。
「っ……ふあぁ……」
静寂の中に、ジャーッという勢いのいい水音が響き渡る。温かい解放感が全身を駆け抜けて、鳥肌が立つほど気持ちよかった。暗闇の中、濡れた土の匂いとツンとした尿の匂いが立ち上る。誰もいない夜の路上で、立ち小便みたいな真似をしてる自分が信じられなくて、恥ずかしさと興奮で胸がはち切れそうだった。
すべてを出し終えて下着を上げると、腰が抜けたようにその場へへたり込みそうになった。夜風が濡れた内ももを冷やして、なんとも言えない余韻が残った。これが、うちのアウトドアおしこの原点。あの夜の圧倒的なスリルは、今でも忘れられないんだよね。
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※ 掲載されている話は、読者投稿・創作をもとにした読み物(フィクション)です。実在の人物・団体・場所とは一切関係ありません。
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