排泄物語

早朝の河川敷、ファウルボール探しで見てはいけないものを見た

投稿者: 草野球の補欠1分で読めます閲覧 1,4854.7(7件)

日曜の朝6時半、試合前にチームで河川敷のゴミ拾いとボール探しをするのが恒例になっている。先週、俺は草むらの奥へ前日のファウルボールを探しに入った。で、見つけたのはボールではなく、しゃがんでいる女性だった。目が合う数秒前に、その姿を完全に理解してしまいました。

ジョギングウェアの30代くらいの人で、ポニーテールに引き締まった体つき、いかにも走り込んでいる風だった。手首にはランニングウォッチ、耳にはイヤホン。本格的に走り込んでいるランナーだと一目で分かる装いだった。茂みの陰、こちらに背中を向けて明らかに用を足している最中だった。距離にして7、8メートル。その距離は、プライバシーと現実の境界線でした。

水音まで聞こえる距離だ。俺は反射的にしゃがんで気配を消した。心臓が急に速くなって、息をひそめるのに必死だった。いや、隠れると余計に怪しいのだが、あの瞬間の正解を今でも思いつかない。頭の中では「今動いたら気づかれる、でもこのままも気まずい」という葛藤がぐるぐる回っていた。彼女は立ち上がってウェアを直すと、何事もなかったようにランニングを再開して行った。後ろ姿がすっと軽くなったように見えました。前の走りとは違う、文字通りの軽さでした。

戻り道の記憶が曖昧だ。チームの連中に「ボールあったか」と聞かれて「なかった」とだけ答えた声が、自分でも分かるくらい上ずっていた。あの水音が耳から離れなくて、その後のキャッチボールで球を二回続けて後逸した。

河川敷のトイレは6時まで施錠されている。ランナーには過酷な運用だと、あの日初めて知った。俺はその後もしばらく草むらでしゃがんだまま、朝日を浴びていた。妙に耳が熱くなっているのを自分でも感じていました。観察者であることと、証人であることの違いを考えていました。心臓の音がなかなか収まらず、しばらく突っ立ったまま朝日を眺めていました。

ボールは見つからなかった。失ったものは硬式球1個、得たものは早朝ランナーの悲哀への理解。いちよう収支はトントンということにしておく。あの日以来、河川敷の茂みに入るときは前より慎重になった気がします。

― この話は、これにて ―

この話を評価する

平均 4.7(7件)

掲載されている話は、読者投稿・創作をもとにした読み物(フィクション)です。実在の人物・団体・場所とは一切関係ありません。

草野球の補欠」の他の話

3.1107閲覧 2,498

相手チームの四番が試合中に土手の向こうへ消えた話

うちの草野球チームは河川敷がホームなんだが、あそこの公衆トイレは土日になると散歩客で混む。先月の試合でのこと。相手チームの四番、腹の出た40代の強打者が、3回裏あたりからベンチで様子がおかしかった。攻撃中なのにやたら遠くを見ている。顔色も心…

4.377閲覧 1,614

守備中にちびった男、それでも補欠は外野に立つ

白状する。先々月の試合、俺は守備中に少し漏らした。38歳、フルタイム勤務の会社員、草野球歴は15年になる。試合前に飲んだ1リットルのスポドリが悪い。ライトの守備位置というのは、球が来ないくせに気だけは抜けない絶妙な場所だ。5回の表あたりから…

3.728閲覧 673

公衆トイレに紙がなかった38歳補欠の30分

自分の話で恐縮だが、これは書かねばなるまい。日曜の朝練前、河川敷の公衆トイレで用を足した(大きい方だ)。事が済んで振り返ったら、ホルダーが空だった。もぬけの殻。誰かが全て使い切ったのか、そもそも在庫がなかったのか、そんなことはこの瞬間には関…

関連する話

4.4435閲覧 1.1万

キャンプ場のトイレが凍結して全員野外派になった夜

1月の山あいのキャンプ場。管理人なしの無料サイト。着いたらトイレの水道が凍結してた。貼り紙一枚。「凍結のため使用禁止」。ドアには南京錠。逃げ場なし。山を下りて最寄りのコンビニまで車で20分。夜中に往復する道じゃない。 利用者はおれ含めて4組…

4.2302閲覧 6,892

登山道から外れた茂みで、人妻ハイカーの野糞を目撃してしまった

昨年の秋、単独で低山を縦走していた時のこと。標高900メートルほどの稜線を過ぎ、昼過ぎに水場を探して登山道を少し外れたのがそもそもの間違いだった。落ち葉を踏む音以外は何も聞こえない静かな斜面で、茂みの向こうに見覚えのないザックが置いてあるの…

4.4340閲覧 6,120

妻が夜中のキャンプ場で「絶対ついてきて」と震えていた夜

結婚3年目、夫婦でオートキャンプに行った時の話。夜中の2時、妻(29)に叩き起こされた。「トイレ行きたい。ついてきて」。パーカーにレギンス姿、寝ぼけ眼だったのが一瞬で強張った顔に変わっていた。テントの外は虫の声だけが響く静けさで、月明かりが…

3.1193閲覧 4,026

夜明けの堤防で常連のタケさんが竿を置いて消えた理由

わしは釣り歴30年になる。堤防には常連というものがおって、タケさん(60過ぎ、いつも渋いベストを着とる、腕は年季の入った日焼けをしとる)もその一人だ。 ある夏の朝まずめ、せっかくの時合いだというのに、タケさんが竿を置いていなくなった。テトラ…

読むだけ、で終わらせない

排泄プレイが好きな女の子は、本当にいる。

aune(アウネ)は、性癖を打ち明けてつながるマッチングサービス。「排泄系が好き」と公言している女の子が実際に登録しています。体験談を読むだけじゃなく、あなた自身の体験をつくりに行きませんか。プレイ相手を探すなら、最初から性癖が一致する相手と。

auneで排泄好きの相手を探す

PR・広告リンクを含みます